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雄二は言った
「うん・・・あの女が傍にいる時は好きだと思ってた・・・何て言うか・・好きにさせられちゃうっていう感じ?」
少年は正直に言った
「だから、自分でも、好きだと思ってたんだ。でもいなくなると、帰ってこない方がいいと思わない?」
私は控え目に「パパはそうじゃないでしょ」と言った
「父さんなんかずっと帰ってこなくていいよ!」
意地悪く雄二が言った
「若い女に目がくらんでいるのさ」
あなたもね・・・・
私は心の中で思った、雄二はまだ彼女の事が好きみたいだ
美鈴から何の連絡もないので心配していたなどと言えばウソになる。
でも暫くは美鈴の面倒を見て欲しいと父に課された義務からの解放感を味わって、雄二と昔の暮らしの様に日々を楽しんだ、ところが、暫くして父からLINEが来た。
美鈴から流産したというLINEを受け取ったと、そして美鈴は父と電話する気力もないので、落ち着いたら連絡すると言って電話を切ったそうだ、泣いていたともとも書いていた、
混乱した父は当たり前のようにすぐに私に詳しい容態を教えろと言って来た、私は驚愕した
私自身、美鈴が流産した事をまったく知らなかったばかりか、美鈴が一体何処にいるのかも分からず、病気の状態や原因を調べようともしなかったのだ。
わたしは罪の意識に襲われた
後悔でもないし美鈴を気の毒だとまったく思わなかったが、父に悪い事をしたという気持でいっぱいになった。それに、どうしたらこの場を取りつくろえるかわからなかった。美鈴がどこにいるのかも知らなければかかっている病院の名前もわからない
徹は家にいないので相談することもできなかった。父のLINEにまさか何も知らないなどという返信を送るわけにもいかない