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星キラリ

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#探偵
橘靖竜
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10
コメント
1件
うわあ…めっちゃ重くてかっこいい始まり方だね…🥀 雨の音とか蛍光灯のチラつきとか、画面越しなのに空気感がすごく伝わってきた。 警察官でありながら凶悪犯でもあるっていう二重性、それに全く違和感がないのが怖いし、逆に惹かれる…。 「内側の人間」って先輩に言わせてるところとかゾクゾクしたよ。 シオンくんの正義と愉悦が混ざり合う感覚、これからどう暴かれていくのか気になる…続きが待ち遠しいです🌙
雨の音が、取調室の静寂を重く湿らせていた。
パイプ椅子に深く腰掛け、俺は手元に広げられた捜査資料を眺めている。蛍光灯の不快なチラつきが、卓上の写真を不規則に照らし出す。
そこに写っているのは、裏社会で名を馳せた男の凄惨な遺体と、壁に殴り書きされた血のサイン。
「――なあ、シオン。どう思う?」
対面に座る先輩刑事が、缶コーヒーの蓋を開けながら煙草に火をつけた。煙が白く揺れる。
「現場に指紋も目撃証言もなし。防犯カメラの死角を完璧に把握してる。プロの仕業だ。だが、殺し方には明確な意思……いや、憎悪に近い何かを感じる」
「……そうですね」
俺は警察手帳を開き、メモを取るフリをしながら声を低く抑えた。
「犯人は相当、警察の捜査手法に精通しています。現場の証拠の消し方、鑑識がどこを見るかまで完全に計算し尽くされている。まるで……内側の人間がやったかのように」
「内側、か。物騒なことを言うな」
先輩刑事はハッと鼻で笑ったが、その目は笑っていなかった。
俺には、背負っている肩書きがふたつある。
1つ目は、警察官。
子供の頃から警察官に憧れがあった。制服を着て、街の平和を守り、悪いやつは全員俺が捕まえる。その信念に嘘はない。今日も俺は、この街の正義として事件の捜査に当たっている。
そして2つ目は――
俺自身が、今この捜査本部が血眼になって追っている「未解決事件の凶悪犯」であるということだ。
「よし、聞き込みに戻るぞ」
先輩が立ち上がり、ジャケットを羽織る。
「ああ、先に行っててください。俺はもう一度、この現場写真を見直してから行きます」
「無理すんなよ」
取調室のドアが閉まり、静寂が戻る。
俺は手元の写真――自分が昨晩、完璧にやり遂げた『仕事』の痕跡をなぞった。
胸の奥で、警察官としての正義感と、犯罪者としての冷徹な愉悦が、静かに混ざり合っていくのを感じていた。