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それから亜佑美は、まず自分が暮らしていたアパートの片付けから始めることにした。
もちろん朝陽も手伝い、新居へ持っていくものと処分するものを仕分けし、これからの生活では必要なさそうなものは思い切って手放すことに決めて不要な家具や家電、細々とした荷物についてはまとめて業者に処分を依頼することにした。
そうして一足先に亜佑美のアパートの退去を済ませると、次は朝陽が暮らしていたマンションの片付けに取りかかる。
二人で相談しながら新生活に必要な家具や家電は新調することに決め、調理器具や食器などは全て買い直す必要もない為、お互いが使っていたものの中から使いやすいものや比較的新しいものを選んで新居へ持っていく。
こうして少しずつ荷物を整理していくうちに、二人の新生活へ向けた準備は着実に進んでいった。
そして迎えた引っ越し当日、細かな荷物については前もって運び出していたこともあり作業は思っていた以上にスムーズに進み、退去手続きまで滞りなく終わり無事に二人の引っ越しは完了した。
家電などは当日までに新居へ届いていたこともあり、朝陽のマンションから運び入れた荷物の片付けを除けば日が暮れる前にはある程度片付いていた。
「二人とも、今日はありがとう」
「本当に助かりました」
今日は引っ越し祝いをしようという話になり、界人や陽向も交えて食事をする為ピザなどを出前で頼み、新しいダイニングテーブルで食卓を囲む。
「かなり良いマンションだよな」
部屋を見回しながら界人が感心したように言い、
「部屋も広いし、結構家賃高いんじゃね?」
陽向も興味深そうに室内を見渡す。
「まあね。でも、その分セキュリティーもしっかりしてるからさ」
朝陽が答えると界人は納得したように頷いた。
「確かに。それが一番重要だよな」
そんな二人の会話を聞きながら食事をしていた陽向が、ふと思い出したように朝陽へ声をかける。
「なぁなぁ、兄ちゃん」
「ん?」
「これからも定期的に泊まりに来ていい?」
あまりにも当然のように尋ねる陽向に界人が呆れたような顔を向けた。
「陽向くん、少しは遠慮しなよ。二人は同棲するんだし」
「そりゃ毎週来るわけじゃねーけどさ、二週間に一度くらいは……」
「それは来すぎだって」
朝陽も苦笑しながら陽向を見る。
「北丘さんの言う通り少しは遠慮してくれよ」
「えー……」
二人から揃って咎められた陽向は少しだけ頬を膨らませると、今度は向かい座る亜佑美へと視線を向けた。
「亜佑美サン、駄目?」
助けを求められたは亜佑美は陽向と朝陽を交互に見る。
自分としては別に構わない気もするけれど、これから二人で暮らす家なのだから自分だけで決めるのも違うだろう。
「えーっと……」
少し考えた末、亜佑美はにっこりと笑って、
「それについては朝陽くんにお任せします……」
そう言って全ての決定権を朝陽へと押しつけた。
「兄ちゃん……」
「……そんな顔しても駄目なものは駄目」
「ちぇー」
新居に響く陽向の不満げな声に亜佑美は思わず笑い、そんな亜佑美の明るい表情を見た三人はホッとした表情を浮かべていた。
管野アリオ
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#大人ロマンス
桃下結衣
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重田💋(omoda)
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コメント
1件
お引越しお疲れ様でした!新居でのピザパーティ、ほっこりする光景ですね🫶陽向くんが泊まりに来たがって朝陽兄ちゃんに「ちぇー」って不貞腐れてるのも可愛くて笑っちゃいました。亜佑美さんが「朝陽くんにお任せします」ってニッコリ決める場面、二人の距離感が縮まってる感じがしてめちゃくちゃ好きです。みんなで食卓囲めて、本当によかったね…!