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「かくれんぼ?」
「そ。超簡単じゃない?僕から5分間見つからずに隠れるだけでいいんだよ?」
「確かにそうだけど…。ねぇ、僕からも質問いいかい?」
「いいよ。何?」
僕はゴスフェから持ち掛けられたゲームに一部疑問に感じていた事を聞いた。
「そのゲームに負けたら…どうなるの?」
そう。まだ敗北者がどんなことになるのか聞かされていない。
あの自作自演殺人鬼のゴスフェのことだ。
負けたら殺されるに決まってる。
「ん~…その時は君を殺すよ。どうせ死んでもこの世界じゃ生き返るんだし。で、僕に勝ったら君をキラーに戻してあげる!」
殺すのは的中していたが…勝てばキラーに戻され、彼女の元から離れなければならないのか…。
「でも…ただ殺すだけじゃ面白くない。」
「え?」
ん?どう言うことだ?
「ねぇ、君はあのサバイバーが好きなんだよね?というか好きか」
「結論付けしないでよ!」
「実際合ってるでしょ?うぶリスタ」
「うぶじゃないし!!」
「はいはい。話脱線しちゃったね。戻すけど、君がゲームで負けたら、僕がそのサバイバーとお話しようかな?」
「は?」
ゴスフェが彼女と話をする?
そんなの…
「そんなの許すわけないだろ!!」
僕はコートからナイフを取り出し、数本ゴスフェに向かって投げる。
しかし全て避けられてしまった。
「ナイフ投げの感覚はまだ残ってたんだ。良かった良かった。」
「うるさい!!ゴスフェなんかが彼女に近づくな!!」
「そんなに言うなら速く決着つけようよ~。どうする?ゲームする?」
「もちろん。」
たったの5分だ。
5分間見つからなければそれでいいんだ。
「じゃあ今から始めるね?」
「あ、あと最後に質問があるんだけど…」
「なに?」
「僕がキラーの格好に戻された理由は?」
「僕のエゴさ。ただ単純に君のその姿を久々に見たくてね。まぁ格好が変わってもそのマヌケ面は変わってなくて安心したよ」
「な、なんだって…!?」
「はいはい、速く隠れないと刺しちゃうよ~?」
「ちっ…」
僕は舌打ちをして走った。
結局ゴスフェのペースに乗せられていつも話が脱線したりからかわれたりしたな…懐かしい…。
って、ダメだ!ダメだ!
今は思い出すんじゃなくてゲームに集中しないと…!
「とりあえず地下室のロッカーに隠れよう」
どうか見つかりませんように…。
僕はロッカーの中で両手を組ながら、有りもしない神に祈った。