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『希望の曖昧』
第二章 七つ大罪編
第四十四話「崩れた均衡」
古流斬が“残された12年”という制限を受け入れた、その同時刻。
別の戦場では、防衛軍と七つ大罪の戦況が大きく動いていた。
⸻
嫉妬の崩壊
西側戦域。
ジョトとダッドの連携がついに嫉妬を追い詰めていた。
「コピー限界だ!」
ジョトが叫ぶ。
「同時能力の維持ができてない!」
嫉妬は息を荒げる。
「くっ……!」
ダッドの反射が攻撃を跳ね返し、逃げ場を奪う。
そして――
ラントの神速が走る。
「終わりだ。」
一閃。
嫉妬は地面に崩れ落ちた。
七つ大罪・嫉妬、戦闘不能。
⸻
しかし現れた“気配”
だがその瞬間。
空気が変わる。
「……まだだ。」
低い声。
現れたのは、2番隊隊長・ジョトの背後にもう一つの影。
6番隊隊長・ドックも同時に構える。
ラントが眉をひそめる。
「新手か?」
ネイトの通信が走る。
「違う……!」
「これは七つ大罪の残存反応!」
⸻
色欲の異変
別方向では、色欲が苦しんでいた。
「……っ!」
体が不安定に揺れる。
古流斬の曖昧の影響がまだ残っている。
ネイトが分析する。
「曖昧の“残留干渉”が続いてる!」
「色欲の精神干渉が弱まっている!」
ケイトが前に出る。
「今なら倒せる!」
⸻
防衛軍の反撃
ダッドが叫ぶ。
「一気に行くぞ!」
ジョトがコピー能力を調整する。
「今度は完全同期だ!」
ラントが神速を構える。
「仕留める。」
三人の連携が一気に完成する。
⸻
色欲の敗走
色欲は舌打ちする。
「面倒ね……」
「ここは引くわ。」
黒い霧が広がる。
そのまま姿を消す。
ネイトが叫ぶ。
「撤退だ!」
「だが――確実に弱っている!」
⸻
崩れ始める七つ大罪
嫉妬は倒れ、色欲は撤退。
暴食は消滅。
強欲も失われた。
怠惰も沈黙しつつある。
七つ大罪は確実に崩れ始めていた。
しかし――
それを遠くから見ている“存在”があった。
玉座の最上段。
傲慢。
「……弱くなったか。」
だがその声には、焦りはない。
むしろ楽しむような静けさがあった。
「なら、そろそろだな。」
⸻
戦況は動いた。
だが本当の決戦は、まだ始まっていない。
――第四十四話「崩れた均衡」 完
コメント
1件
うおおおおお第44話めっちゃ熱かった!!嫉妬が遂に倒れたし、色欲も撤退に追い込んだのデカいよな🔥 ジョトとダッドの連携、ラントの一閃が決まった瞬間は鳥肌立ったわ…。でも最後の傲慢の「そろそろだな」がめっちゃ不気味で、まだまだ本番はこれからって感じがヒリつく…。続きが待ちきれねえ!古流斬さん今回も痺れたっす!
古流斬
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チタコロ
323