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そんな訳で夕食は刺身各種と漬けとしめ鯖の他、南蛮漬けその1の在庫処分、スズキのバター焼き、そして牡蠣の酒蒸しだ。
「うーん、やっぱり牡蠣美味しい。これは文明を犠牲にしても採るべきね」
透里先輩がそんな事を言っている。
なお透里先輩と朋美先輩の御飯には、ウニが載っている。
これは『人命救助代』らしい。
美味しそうなので明日辺り狙ってみよう。
「いや、めまいがする寸前はタコを追っていたんだ。見つけたんで銛に持ち替えて、ターンして潜ったら一気にめまいが来た」
そう文明先輩が状況を説明したところで、雅先輩が思い出した、という感じで口を開く。
「そういえば、前に食べたタコも美味しかったですね」
「そう言えばタコのセルビン、そろそろ見に行かないと」
「今はタコが入っていても明日にはウツボになるかもしれないですよ」
理奈先輩を、佳奈美先輩がそう茶化したところで。
朗人先輩が口を開いた。
「そう言えば、刺身以外でのウツボはどうなったんだろう。刺身は歯ごたえもちもちで、うま味もあって美味しかったけれど」
「ごめんなさい。皮はキンキンに焼いて、骨の多い部分は干物にして。今日の夜にお酒と一緒にこっそりつまもうかと準備してあるんです」
これは草津先生。
ウツボは先生がさばいたので、今まで誰も気づかなかったようだ。
でもそう言えば今日、草津先生の姿をあまり見なかった気がする。
何をしていたのだろう。
「草津先生は今日、海に出てきませんでしたけれど、何をされていたんですか」
ちなみに小暮先生は、銛で魚を突いていた。
はっきり言って文明先輩以上に上手かった。
水中での推進力もあるし、潜水時間そのものも長いしで。
「私は、ちょうどいい流木探しですね。実は燻製を作るためのいい燻材を探して。ただ木の種類がわからないので、どんな味になるかは賭けですね」
また新しい遊びというか、料理方法が出てきた。
「取り敢えず何を燻製にする予定なのですか」
「まずはカツオをなまり節っぽくしたものですね。冷蔵庫内でいい感じに乾いてきたので、あれをちょっと燻してみて。香りを確かめたら他の干物もやってみようと思います」
「燻製の装置とかはどうするんですか」
「取り敢えずは装備の中に入れておいた段ボールでもいいかなと。あとはアウトドア用のガスコンロと100円スキレットですね。何なら明日、お昼過ぎあたりにのんびりやってみましょうか」
何かまた新しい味が出来そうだ。
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