テラーノベル
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仕事終わり、建物を出ると夜風が少し冷たかった。
隣を歩く涼太は、いつもと変わんない顔をしている。
❤️「このあとさ」
低く落ち着いた声。
💙「ん?」
❤️「俺ん家くる?」
わかってるくせに…
💙「…行く 」
そう答えたら、涼太は少しだけ口角を上げた。
❤️「なんか久しぶりだね」
💙「だな」
こうして一緒に帰るのは久しぶり。
今年は忙しくて、移動もスケジュールもバラバラだったから。
他愛もない話。
今日あったこと、最近の話題、ちょっとした愚痴を話してたら、もうマンションの前だった。
💙「……ぁ」
言葉に出すほどでもないのに、足が止まる。
ここまであっという間すぎて。
エレベーターに乗り込むと、さっきまでの空気が嘘見たいに静かになる。
扉が閉まって、機械音だけが動く。
急に変に緊張してきた。
横に立つ涼太は何も言わないし、
さっきまで普通に喋ってたのに、目も合わない。
段数が表示される数字を、やたら真剣に見つめてしまう。
💙「……」
チン、という音と同時に扉が開いて、そのまま無言で廊下を歩く。
涼太の革靴の音がよく響く。
玄関の前で立ち止まり、鍵を開ける涼太の背中を見る。
その仕草、久しぶりな気がして、落ち着かない。
❤️「……どうぞ」
扉が開いて、涼太は少し体を引いた。
💙「お邪魔します」
玄関に入ったその瞬間。
ドアが閉まる音と同時に、腕を引かれた。
❤️「ごめん、余裕ない」
💙「……っ」
がっつくように貪るように唇を奪われた。
💙「んっ……」
❤️「口、開けて」
そう言われた通りに、軽く口を開けると、涼太の舌が入ってくる。
💙「はぅ……っ」
❤️「…ん」
息が苦しい。でも、離れたくなくて、
涼太のシャツをぎゅっと掴んで、必死にキスを返した。
腕が背中に回ってきて、強く抱き締められる。
💙「っ……はぁ」
❤️「苦しくない?」
💙「……」
頭がふわふわして何も考えれない。
何か涼太に言われてる。答えないと。
💙「…もっと、して」
❤️「……っ」
次の瞬間。
💙「?!」
ふわっと体が浮く。
声を出すより先に、抱き上げられていた。
💙「ちょ、」
言いかけたすぐ、また口を犯される。
💙「んんっ…… 」
涼太は何も言わないまま、
俺を抱き、歩きだす。
これから何をされるのかは分かった。
抵抗する気なんて、最初っからない。
そして俺たちは寝室へと入っていく──
コメント
9件
きゃーーー🫣🫣🫣
テレビステーションよかったね❤️💙
