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零番線特急

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零番線特急

27 - 27 遠い夏の日

♥

110

2022年03月10日

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「私も、人殺し。病院は峰さんにとって、二度と行きたくないけど印象深い場所。そして、峰さんは子供を殺したことがあった。峰さんも人殺し」

三井さんは静かにそう言う。きっと長い時間考えていたのだろう。

「金髪さんのことはわからない。でも、この町は学ラン君に縁(ゆかり)のある町。ねえ、学ラン君。どうして9年も前の貴方の町に来てるんだろう。

二度とこの時の町に戻りたくない理由がある?

それでいてこの町に特別な思い入れはある?

それに、あなたは

人を殺したことがある?」

俺は震える息を吐きながら、首を横に振ることしかできなかった。

「ごめんね。すぐじゃなくていい。でも、考えてみてほしい。それが何かの役に立つ時が来るかもしれない」

いつの間にか、俺達は役所の近くまで来ていた。

コンビニが見えてきて、三井さんは軽く走り出す。その姿を眼で追ってから、俺はやっとのことで息**************************

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