「ん……」
薄く開いた視界の先に初めに映ったのは、静かな寝息を立てて目を閉じる涼だった。まだ、ぼーっとしたまま覚醒しきらない意識で思うのは、男の人なのに肌がきれいだとか、寝顔って普通見せられないくらい崩れるもんじゃないの?とかそんなこと。
やっぱりこうして見ると、雰囲気が違うなぁ……。
話しているときはそんなことを感じさせないのに、黙ったままの涼はやっぱり私よりも少しだけ大人で、紛れもなく”男の人”で。枕にしている腕には薄く血管が浮いて筋肉質だし、呼吸するたびに上下する背中は大きくて広い。
…………。いやいや、マズいって。寝ている姿観察するとか悪趣味すぎる。
「涼、起きて。そろそろ帰らないと」
高級柔軟剤で仕上げたタオルがあまりにも心地よくて、2人してそのまま寝てしまった身体を起こして、横にいる涼にも声を掛けると「うーん」と難しい顔をして唸った。夢でも見*********
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