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一緒にいたい。
こんなことを、君に言われた。だけど、いつか、離ればなれになってしまう。そんなことを言ったら、
「大丈夫。心はいつでも、そばにいる。」
と、言った。この言葉は、忘れてはならない気がした━━。
時は流れ、卒業の季節となった。卒業式の1週間前の放課後。彼から手紙をもらった。彼は、すぐに帰ってしまった。内容が気になったから、手紙をその場で読んだ。
『今まで、色々なことがあったね。僕は、君との思い出ばかりだけどね。いつもそばにいてくれて、助けてくれて、ありがとう。そして、これからもよろしく。大好きだよ。』
何故か、涙が流れた。
卒業式の1日前、私は彼に返事を渡した。
『手紙、ありがとう。私も、君との思い出が多いな。いつも支えてくれて、守ってくれて、ありがとう。大好き!』
と。
卒業式の日。彼は、手紙を読んでくれただろうか。
卒業式終了後、彼が話しかけてきた。
「ありがとう。この手紙。」
「こちらこそ、ありがとう。」
「「これからも、よろしく。」」
忘れない、この出来事。彼と一緒に。
━━これからも、ずっと━━