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修学旅行で迷子!? ナビスの本気ナビ! 🏯🚄
1.修学旅行スタート!
「うおおおお!! 修学旅行だぁぁぁ!!」
朝の新幹線ホームで、芦野 勇(あしの いさむ)が全力でガッツポーズ。
「お前、テンション高すぎ。」
目蒲 安(めがま やすし)がメガネを押さえながらため息をついた。
「当たり前だろ! 今日は観光して、夜は旅館で布団投げ! 修学旅行といえばそれだ!!」
「そもそも、旅館の人に怒られるパターンのやつ。」
クラス全員がテンション爆上がり。
「みんな、迷子にならないように!」
先生が念押しする。
「大丈夫! 俺にまかせろ!」
道有 成(どうゆう なる)が、地図柄のTシャツをドヤ顔で引っ張った。
「俺とナビスがいれば、迷うなんてありえない!」
—その言葉が、フラグになるとは知らずに。
2.ナビス、迷子ナビ発動!
「観光スタート!!」
最初の目的地は、有名な歴史的建造物。
「ここが○○城かぁ!」
「天守閣、でっかいな!」
みんながスマホで写真を撮っている。
「俺たちの班は、このあと自由行動だな!」
芦野が地図を広げる。
「お、なら俺が案内してやるよ。」
道有がナビスの頭をポンポンする。
「いくぞ! ナビス、観光ルートを案内しろ!」
「まかせて!」
ナビスのコンパス模様の目が光る!
「……こっち!」
道有たちが歩き出す。
——が。
「おい、ここどこ?」
明らかに目的地と違う場所に来ていた。
「いやいや、ちょっと待て。道有、道間違えた?」
「そ、そんなわけ……」
「迷子ナビの害獣が迷子になってないよな!?」
「……ごめん。」
まさかの迷子ナビ、迷子。
3.ジョーカーが意味深な言葉を……?
「はぁ……完全に迷ったな。」
目蒲がメガネをクイッと上げる。
「道有が間違えるとか、レアすぎん?」
影 道(かげ みち)がボソッと呟く。
「まぁまぁ、こういうのも修学旅行の醍醐味ってことで!」
甘坂 雨衣(あまさか あまい)が、持ってきたお菓子をもぐもぐしながら言う。
「俺は楽しいぞ!」
うましか 無治(うましか むじ)は 意味もなくテンションMAX。
そんな時——。
「やっぱり迷子か。」
不意に、聞き覚えのある声が響く。
「……!」
白髪の少年が、道端に立っていた。
「密鍵……。」
密鍵 樹沿(みつかぎ なぞ)。
「へぇ……迷子ナビの害獣でも、迷うことがあるんだな。」
ジョーカー(黒い影のような害獣)が、ナビスをじっと見つめる。
「まぁ……道に迷うのは悪くないんじゃないか?」
「……何が言いたい。」
「本当に迷ってるのは、道じゃなくて自分自身だったりするからね。」
ジョーカーは、不気味な笑み を浮かべた。
「ま、せいぜい頑張れよ。」
そう言い残し、密鍵とジョーカーは去っていった。
「……意味深なこと言いやがって。」
目蒲が深いため息をついた。
4.ナビスの本気ナビ、発動!!
「……ナビス、大丈夫?」
道有が、迷子ナビの害獣をそっと撫でる。
「うん……ごめん、ちょっと焦っちゃった。」
「いいさ。お前なら、ちゃんと正しい道に導ける。」
ナビスは、ゆっくりと深呼吸をした。
「よし……もう一度、方向を見直す!」
コンパス模様の目が光る!
「——こっちだ!!」
ナビスが再び駆け出す!
5.無事に観光再開!
「おおお!? こっち見覚えあるぞ!!」
「おおおおお!! 出口だぁぁぁ!!」
ナビスのナビゲーションによって、無事に目的地へ到着!
「やっぱすげぇな、ナビス!」
「はは、最初からこうしてればよかったな。」
「でもまぁ、迷子も悪くなかったかもね!」
甘坂がニコニコしながら言う。
「だな!」
こうして——
修学旅行の迷子騒動は、無事に解決した。
6.ジョーカーの影が残す不安……。
夜、旅館の部屋で。
「……害獣って、本当に面白いな。」
密鍵 樹沿(みつかぎ なぞ)は、一人で窓の外を見つめていた。
ジョーカーは、静かに微笑んでいる。
「道に迷うやつもいれば、道を作るやつもいる……。」
「ナビスが導いた道の先には、何があるのかね?」
ジョーカーの赤い瞳が、暗闇に光った。
——この旅が、ただの修学旅行で終わるとは思えなかった。