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ある20代の女性が、夜遅くに仕事を終えて、最寄り駅から家までの帰り道を歩いていました。人通りも少なく、静まり返った住宅街。電灯の下に、小さな公園が見えます。
その公園のブランコに、誰かが座っていました。
赤いワンピースを着た、長い髪の女の人。顔はうつむいていて見えません。
こんな時間に、こんなところで…と少し不気味に思いつつも、彼女はなるべくその公園を見ないようにして通り過ぎました。
でも、なんとなく気になって、振り返ってしまいました。
すると
赤いワンピースの女は、まだブランコに座っている。
…ただ、一つだけ違ったのは、顔を上げて、こっちを見ていたということ。
慌てて彼女は早足で家へと向かいました。
家に着いて、ほっとしてドアを閉め、鍵をかけたその瞬間。
「……カチャ」
後ろの玄関のドアノブが、静かに、回ったのです。
彼女は固まりました。見る勇気なんてありません。
でも、もっと怖いのは
インターホンも鳴っていないし、足音も聞こえなかったのに、なぜドアの向こうに誰かがいるのかということ。
赤いワンピースの女はブランコから立ち上がっていたのでしょうか。
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