テラーノベル
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あんな小さな声で、泣いてる愛娘
ママは、すぐに察知するんだなぁ〜
俺なんか美優の爆乳に必死で
ここちゃんの泣き声なんて最初、全然
聞こえなかったのに……
やっぱりママはすごい!
ていうか……
この中途半端な気持ちは、いったいどうすれば……
はあ〜
最強のライバルが現れたなぁ〜
でも、仕方ないよな……
美優がここちゃんを抱っこして
オッパイをあげてる
「うわー可愛い〜♡」
こんな可愛いライバルが相手なら、負けるしかないよなぁ
「飲ませたら、最後、縦抱きにして、ゲップを出してあげるの」
「そうなの?」
「うん、どうしても空気と一緒に吸いこんじゃうから、抜いてあげないと、苦しくて全部、戻しちゃうみたい」
「あ〜そうか……」
「何回も母乳吐かれたから……」
「なるほど! 勉強になります!」
「抱っこしてくれる?」
「うん」
「首がまだ座ってないから、頭を支えながら、縦抱きに……」
「こう?」
「うんうん、いい感じ。肩に首を乗せたら、背中を優しく撫でてあげて、そのうちゲップが出るから……
トイレに行ってもいい?」
「え? 大丈夫かなぁ?」
「すぐだから……」
「うん、分かった」
「ここちゃん、ゲップ出ましゅか〜?」
「グワッ」
「あ! 出た!」
「美優〜ゲップ出た、出た!」
「ふふふ、良かったわね〜」
油断したら……ここちゃんの首が……
「危ない!」と、支える美優
「あ、首取れた!」
「あははは、取れないわよ。でも、まだグラグラだから、気をつけてね」
「うん、わかった。ごめんね、ここちゃん」
「良かったね〜パパにゲップ出してもらったの〜?」
「へへ」ちょっと嬉しかった。
育児に参加してる気がした。
「オムツも替えてみる?」
「今日は、イイ見てるよ」
「じゃあ、見ててね〜」
「うん」ガン見してる洋平
「ヤダ〜見方が怖いよ、ふふ」
「あ、女の子の……」
「何よ!」
「あ、いえ……」
──グロいなぁ、恥ずかしい
「女の子は、必ず前から後ろに拭くのよ」
「どうして?」
「お尻から前に拭いちゃったら、菌が入ったら大変だから……大人の女性も同じよ」
「分かった! もし美優の介護が必要になったら任せて!」
「あ、はは、ありがとう」
マジマジと見る洋平
「ウンチをしたら、ちゃんとココも綺麗に拭かないと、たまについちゃってるから……」
「はい!分かりました!」
「ふふ」
週末
「フヘッフェッ」
ここちゃんの泣き声で起きた
美優は、スッと起きて抱っこしてる
──さすがだなぁ〜
チュパチュパ、おっぱいを吸ってる
──可愛い〜
抱っこして、吸わせたまま 美優は寝てるようだ
──器用だなぁ〜それだけ疲れてるんだな、
だって、まだ3時間おきに起きるから……
──俺が母乳出たら、代わってあげるのに……
ゲップさせてあげよう
マジマジと見てた
「ん?」美優が起きた
「ママってすごいなぁ〜と思って……」
「ふふ、そうだよね、お母さんたちもやって来たんだと思ったら、ホントに尊敬するよね」
「うん、ホントに感謝しなきゃ」
「ゲップさせるよ」
「うん、お願い」
──今度は、首が取れないように……
肩にガーゼを置いて……
「グガッ」
「お〜! ここちゃん大きいのが出ましたね〜」
「美優〜ゲップ出たよ〜」
「ハイハイ、ありがとう」
「オムツ……」
「替えてくれる?」
「え? あ、うん……」
──ウンチしてませんように〜
──ゲ!ウンチしてる
一旦オムツを閉じる洋平
「え? どうしたの?」
「ウンチしてる」
「だから、替えないと、かぶれるよ」
「ウンチは、まだ習ってない」
「ふふ、もう〜見てて」
「うん」
また、マジマジと見てる
「ふふふ、近いよ」
「あ、ごめん」
「洋平って勉強熱心よね」
「そう?」
「うん、それともただの興味?」
「いやいや、ちゃんと覚えて邪魔しないようにしようと思ってるんだよ」
「うんうん、偉いね、パパ頑張ってね」
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