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タイマーの数字が「4」を刻んだ
開始から四時間
室内の温度は変わらないはずなのに太宰の肌は火照り、シャツにはじっとりと汗が滲んでいる
「………は、ぁ………っ、く……」
中也が仕込んだ玩具は四時間を境に加速プログラムへと移行していった
それまでの単調な刻みは消え、今や太宰の意思を嘲笑うような荒々しく不規則な振動が内壁を執拗に蹂躙している
逃げ場のない粘膜を硬質な異物がジリジリと擦り上げ、強制的に神経を昂ぶらせていた
「あ………ぁっ!………やめ……て………っ」
太宰は椅子の上で大きく身を仰け反らせた
枷に繋がれた手首を血が滲むほどに震わせ、内壁を掻き回される衝撃から逃れようと腰を浮かせる
だがその動きさえも計算済みであるかのように異物はより深く最も敏感な一点を容赦なく突き上げた
太宰の指先は痙攣し、意識が真っ白な閃光に呑み込まれそうになる
だが最も太宰を追い詰めているのは肉体的な刺激の上に中也の不在という事実だった
自分をこんな惨めな状態に置き去りにした男
その一方でこの不快な熱を取り去ってくれるのはあの荒っぽい指先だけだという矛盾した確信
その時、モニターがピコン、ピコンと連続して非情な音を立てた
「………っ!?……うそ……だ……」
太宰は潤んだ瞳でモニターを凝視した
計五時間の追加
合計放置時間は一気に跳ね上がった
「あ………ぁぁぁ……!!」
追加のカウントダウンに連動し、玩具の振動がさらに一段階出力を上げた
深部を抉るような強烈な振動が太宰の脊髄を駆け抜け、彼は喉を潰したような悲鳴を上げて項垂れる
「……中也…………助け………て…………」
誰もいない闇に向かって太宰は初めて弱音を漏らした
玩具が与える無機質な熱が太宰の心に中也への渇望という名の穴をより深く残酷に穿ち始めていた