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大和さんは、私が玄関のドアを開くと同時に、ふらりとのし掛かってきた。
「わっ……!!ちょ、ちょっと待って!倒れっ……!」
大和さんの体重が重いわけではないけど、突然のことに対応しきれなくてそのまま玄関に尻餅をつく。これが花木さんの言っていた泥酔状態ね……。事前に聞いていてよかった。
ドアが反動でガチャッと閉まったのを確認し、唸りながら私にのし掛かる大和さんの背中を二、三度叩いた。
「大和さん、おーい」
「んーー、雫。……しずく」
「わぁ、珍しいくらいべろべろに酔ってるね。よくここまで帰ってきた」
「……塚田に、タクシーに放り込まれた」
「そうなんだ、後でお礼言わなきゃだよ」
「……しずく」
「……ふふっ、分かったから奥行こう。水飲んで酔いを醒まさなきゃ」
私の名前を呼ぶ声がいつもより随分と幼く感じて、思わず笑ってしまう。
のし掛かる大和さんをなんとか退けて、支えなが*********************
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