「…ウソ…最悪だ…」
思わぬ事態になってしまった…
「…なんで推しのライブと私のライブが同じ日なのぉぉぉ!!?」
「……最悪…」
「あ、いや!でも!私のは推しのライブの時間と重なってないし…会場も違うから…多分大丈夫!」
会場は人で溢れていた。
「それでは!FlowerWordsのライブを始めます!」
幕が開くと同時に、静かだった会場も、騒がしくなった。
「今日は来てくれてありがとー!」
私はペンラと「紫苑さま大好き」と書いたうちわを持っていた。すると…
「ニコッ」
なんと、紫苑さまが私の方を見て笑ってくださったのだ
「…え、…?」
私は思わず声がこぼれた。
「キャー!今私を見て紫苑様が笑ったわ!」
「いいや!私の方よ!」
隣の人がそう言っていた。
…そうだよね…私じゃなくて、違う人だよね…
私は胸が少し苦しくなった。アイドルに恋しても、何の意味もないのにね。
…そんなこと考えても、どうしようもない!
今はただ、このライブを全力で楽しむだけだ!!!
…終わってしまった…楽しい時間はすぐに終わるな…
……よし!あと一時間で私のライブ!全力で頑張るぞー!!!!
コメント
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あらあら(*´ω`*)