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柱稽古編お送りいたします
「次は鳥柱?初めてお館様の屋敷に行った時鳥柱は居なかったような」
炭治郎がポツリと呟くと、
「俺様は見たぜ!なんかちっこくてヒョロヒョロのやつ!」
伊之助がワハハと言いながら答える。
「ヒョロヒョロ?ほんとかそれ」
善逸がすかさず突っ込む。
「あっここか…」
鎹鴉がそーだそーだと言っている気がする。
「えっここほんとにあってる?」
善逸は急に不安になる。
そこには、大きな鳥居がそびえ立っていた。
しかも、その中には広くて長い参道があった。
「まあ入ってみよう」
炭治郎はお気楽にそう言ってズカズカと近づき、鳥居の前で一礼してから入る。
「ワハハハ!なんだこの変なやつ!」
伊之助は周囲を面白そうに見ながら、走って鳥居をくぐる。
善逸も仕方なく二人に続いた。
「あっ!」
どこからか少女の声がした。
声のした方へ振り向くとそこには巫女が着るような赤と白の袴を着た少女がいた。
おそらく、炭治郎たちと同い年か、禰󠄀豆子と同い年だろう。
「柱稽古ですか?」
「はい!そうです!」
「ここではあんまり動かないので、痛っ!えっ。また?でもしょうがないか」
急に鷹と話し始める彼女。
鎹鴉の鷹バージョンみたいだ。
「こちらへどうぞ」
そう言って、炭治郎たちを手で招き入れ、大きな屋敷のようなところへ誘導した。
近くで見ると、彼女は色白で、だいぶ細っそりとしている。
「広いなー」
「ここは鳳萊家の別荘みたいなものなので」
「ここです」
すでにそこには、座敷で何やら書物を読んだり、紐や布の切れ端を結んでいる隊士達が居た。
「では改めて」
急にくるりと振り返った彼女。
流石に炭治郎も少しびっくりした。
「私は、鳥柱・鳳萊 キョウ と言います」
「えっ柱!?」
「いや柱です、ってこれ着てるからですか?」
そう言って袴を掴むキョウ。
「その…なぜその格好を?」
「私は一応巫女なんです。この神社の神主の娘ですから」
「ええっ!そんなのある?」
善逸はあり得ないというように言っている。
「あるんですよ。それが」
にっこりと微笑んでいうキョウ。
果たしてどんな柱稽古になるのやら。