「まずサクラ!花言葉って知ってる?」
そうソメイが聞いてきたので私は首を横に振る
「花言葉って言うのはね花に与えられた抽象的な言葉の事なんだけど…」
「例えばそうだな…あの花!」
とソメイが横にあるシダレと一緒に見に来た花畑に咲いている花を指さし
「カーネーションの事?」
と聞き返すと
「そう!それ!その花…カーネーションには『感謝』って花言葉がある。
だから母の日にプレゼントされるんだよ」
と言われ思わず納得し「なるほど…」と言うとソメイは続けて
「でもね、カーネーションみたいにどの花もいい意味を持ってるとは言えないんだ」
「それって?」
「う〜ん…?例えば反対側にもう1個お花畑があったでしょ?」
「うん」
「そこに咲いてるお花の中に『死を連想させる花』とかがあったりするんだ。
例えば椿とか。
そう言うのは贈り物にはあげない方がいいんだ。」
「まぁ、お花に限らず物には花言葉以外にも色んな意味を持つんだけど…そこら辺は詳しく無いんだよね〜…」
と言い苦笑いをしているソメイを横目に
「(ヤエから貰ったあのお花の花言葉はなんだったんだろう?)」
と考える。
ふと上を見あげると時間はあっという間に過ぎる様で空は綺麗なオレンジ色へと姿を変えていた。
「ソメイ、もう空オレンジ色になっちゃった…」
そうソメイに伝えると
「あっほんとだ…暗くなる前に急ごっか!」
と駆け足で向かった
到着し少し息を切らした私達を出迎えてくれたのは藍色に星々がキラキラと輝く空だった。
「ソメイ…すごい綺麗だよ…」
と言うとソメイは少し。ほんの少しだけ悲しそうにこくりと頷き
「せっかくだしブランコに座って見ようよ」
と桜のブランコへと向かい私を座らせソメイはブランコの紐を持ちただ何も言わずに空を眺めていた。
「ねぇ、ソメイ?」
「ん?」
「私ねここに来てからずっと楽しいの。
私の事なんにも知らない時から3人とも優しくしてくれて上手く話せ無くても怒らず聞いてくれて、知らない事いっぱい教えてくれて。
たまに不思議な事を言ってたり無理矢理な所もあったりしたけどね。
『自分達の為に』じゃ無くて『私の為に』沢山の事教えてくれたりたまに怒ったり…ずっと、ずーっと楽しいの。
だから…その…なんと言うか…」
「いつもありがとう。」
そう微笑むようにソメイを見つめるとなんだか照れくさそうにどこか嬉しそうに…そして苦しそうに私に微笑み返した。
「急にどうしたの?」
ってソメイが言うから
「何となく?」
と返すと次はただ照れたように「あははっ!」と笑った。
ソメイは次に愛おしい物を見つめる様にどこか願うように私を見つめたかと思えばこんな事を言い出した。
コメント
4件
花言葉はエモいぞ えっなんて言ったんですか ラブなんですか
なんだ!なんて言ったんだ!!