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唐澤洋は息子が未だに童貞なことに責任を感じていた。
実際に福見真紀ちゃんを息子に紹介するのは無理だったので
2台目の携帯で福見真紀を騙り、息子とメールして少しでも女性に慣れさせようと考えた。
メールを交わすうちに、優しく、ときに強引な息子に段々と惚れていく自分がいた。
会えば親父とわかるので会うつもりはなかった。次第に募っていく貴洋への思い、抑えきれない好きな気持ち
―――そして2人は会う約束をした。
悲しいのは唐澤貴洋である。
福見真紀ちゃんに会いに行ったのに本人はおらず、60歳を越えた白もみあげのジジイ、自分の父が突っ立ってるのだから。
会った日に絶対にSEXすると決めていた唐澤貴洋は唐澤洋とサイゼリヤで夕食を取ったあと
ラブホに行き、初めての性交を行い無事、泣く泣く自分の父で童貞を卒業したのだった。