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‰路□(ロ力い゙)
『……𝔯𝔬𝔞𝔡って、もしかし†、街の“影”なんじゃなぃか と、おもっ†コ†…あʀ?』
≪※電車ハ…停止シ…ま…す※≫
スピーカーから流れたアナウンスは、
“記憶の音”を劣化したまま再生しているようだった。
🚷 駅標:𐐩𐑧𐐯𐑕⸝𓂃『路ルぃ゙』
◆登場人物
槙野 遼(まきの・りょう)
22歳、映像学生。
黒のパーカー、片耳ピアス。
まつげの奥にだけ光がない。
爪先が、床に影を落とさないことに彼はまだ気づいていない。
──道は、ある。
けれども、街が存在しない。
道の左右は真っ黒に塗られ、**建物の“影だけ”**が伸びている。
☐看板のないコンビニ
☐音のない信号
☐扉のない家
“現実から剥がれ落ちたデータ”のように、
通るたびに何かが1バイトずつ削れていく。
遼のスマホが鳴る📱
だが、画面は黒。通知も無し。
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影の終端に──
もうひとつの交差点。
裏返った信号。
裂けた道路標識。
そこにいたのは、もう一人の遼。
同じ顔。
同じ服。
でも、顔だけが「上書き途中」でぐしゃぐしゃだった。
『……全部記録してた。 お前が“なかったこと”にしたもの。 全部、保存されてる。』
──再起動音。
南新宿駅のベンチ。
午後22:59。
ポケットの中のスマホだけが、まだ点滅していた。
「記録距離:0.0km」 「保存済み:0件」 「履歴復元:×」