腕を引いたまま大股で歩くと、瑞希が後ろから呻いた。
「ちょ、待って……総一朗、歩くの早……」
息を切らす彼女の声に、ぴたりと足を止めた。
「何で堤さんと一緒だったんだ」
自分でも驚く程に責めるような声だった。
「合コンのメンバーだったの。SEって言われた時、全然ピンとこなかったからびっくりし――」
「そうじゃなくてッ」
語気が強まる。
振り返って、彼女を見下ろした。
「何で堤さんと“二人きり”なんだ」
「!」
面食らったような顔の彼女を見て、喉の奥に抑え切れない熱を覚える。
じりじりと、確実に、焼き焦がす。
渇いて、飢える。
「……ああ、くそ……」
呟いたら止まらない。
こんな情けないことしたくない、言いたくない。
でも、
その無自覚さに気づかせたい。
「堤さんにお前のことお持***************
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コメント
3件
いいね
タイトル的にいいし、我儘に言ったりする所もいいよね、 好きな人だと尚更、不安だよね、