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#異世界
るるくらげ
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「どうしてですか?」
「あそこは大変だから」
あそこは大変らしい。というのをどこに行っても聞くのが森田研だった。それが僕の情報収取の結果でもある。
ただ、その森田研究室。それを開いている森田登教授の講義はいくつかとっていて、話を聞いている感じそんな気はしない。むしろ、沢山いる教授の中で気さくな感じと、親しみやすい感じ。それと服装がだらしない感じしかない。
学内でも森田研に所属している人たちは基本的に一目見ればわかる。なぜなら、全員が同じ作業服を着ていて、背中に「森田研究室」という文字が刻まれているから。
そうそれはまるで部活動の時に来ているジャージとかユニフォームみたいな感じでもある。
「あー大変なんですね。森田研は」
「そうだよ。あそこのほら、研究室が入っている研究棟があるだろ?あそこの森田研の電気。基本的にほぼ毎日、夜遅くまでついてるし」
「それに研究経過報告のゼミだって長い。日をまたぐことなんか当たり前だし、そのまま朝まで実験なんてこともやってるらしい」
「なるほど」
それを聞くと確かに行きたくはない。現に、前年の募集は定員割れ。つまり人気のあんまりない研究室ということになる。
じゃあどうしてそんな場所に僕が行くだろう。なんて周りの人たちは言ってきたのだろうか。運動部に所属しているからだろうか。それとも、何か別の理由があるのか?
練習が終わり、アパートに帰ろうとしたとき、ちょうどよく電話が鳴った。
「・・・三浦君だ。どうしたんだろう」
かけてきたのは同じ科に通う奴。青森出身で僕のアパートの近くに住んでいる。電話をかけなおすと一言「ゲームしないか?新しいの買ったから」とのことだった。
僕はコンビニに立ち寄ると適当に食べるものとお菓子、それから飲み物を買って、彼のアパートに向かった。
インターホンを鳴らすと中から声が聞こえてきた。ドアを開けるといくつか靴が置いてある。きっといつもの事だ。通いの奴らが何人かいるんだろう。
と、奥に足を進めていくと案の定そこには彼以外にも2人いた。
「おお、来たか。ほら、新作のゲーム。今日買ってきたんだよ」
「ああ、ちょっと水道借りるよ」
「うん」
慣れたもんである。彼らはいわゆる大学生という生活をしている人たちなのかもしれない。実際のところは良く知らないのだけれど、僕からはそう見える。
3人ともバイトをやっているし、何なら他大学との合コンとかそういうのも楽しんでいるというのを聞いたことが有るから。
まあ、それでも僕をこうやって呼んでくれるというのが凄くいい奴らでもあるのだけれど。
しばらくは新作のゲームの話題でもちきりだったのだけれど、だんだんと話は大学のことに。研究室とか就活とかそういう話になって来た。
「おまえはどうするんだ?研究室」
そう聞かれた。
「僕は・・・うーん。まあ先輩の口利きで新村研に入れなくはないかもしれないけど・・」
「いいなぁ、俺もそこがいいと思ってたんだよ」
「俺も俺も」
そう、やっぱり人気がある。そうなると話はこうなっていく。
「ねぇ、俺たち含めた何人かで新村研を希望しないか?一応、皆成績はいいはずだし。もっと頭のいい奴は・・・どこっていったかな、ほら、もっといいとこあるじゃん。あそこにいくはずだからさ」
「そしたら、またこうやって遊べるし。研究室が同じなら、時間も合わせやすいじゃん?」
でも、この時にも頭の中にある「森田研に行く」という選択肢があったので、
「でも、見学には行ってみるよ。色々ね」
そいうと僕は彼らのやっているゲームを眺めることにした。