目の前のあいちゃんは、恥ずかしそうにネイルの施された両手で顔を覆いながら、待ちに待った報告をしてくれた。
「……雨宮くんと付き合いました」
「おめでとう!うまくいったんだ!」
「うまくというか……押しに押され落とされた感じで」
「恋に?」
「……」
「しかし、今まで同い年の男の人に見向きもしなかったあいちゃんを落とすなんて……雨宮くんすごい」
人がまばらな社員食堂で、本日オススメランチのハッシュドポークを頬張りながら、いつになってもカルボナーラに手をつけず、顔を隠し続けるあいちゃんをまじまじと眺める。
「あいちゃん、そんなことしてたら休憩終わっちゃうよ」
「待って、今顔がおかしいから。変だから」
「少し赤いくらいでおかしくはないよ?」
「……はーーー、うん。落ち着いたわ」
片手でパタパタと顔を扇ぐあいちゃんの顔はまだ少し赤いけど、きっとそれを言ったらまた食事にならな*****************************
*****
************************
************************
*****
*********************
*****
*****************************
コメント
1件