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魔法という武器があることを知れた―――
これまでは己の身体を、己の技を信じて闘ってきた―――
そんなオレが今日、新しく武器を手に入れた。
何となく身体の中を今まで感じたことのない物が流れているのを感じる。
コレが魔力ってヤツか―――
操作してみたら造作もない。
意外に簡単だとすら思える。
この感覚がこの世界では一般なのか?
それともオレが”特別”なのか?
オレは、村に着くまでの間、ルイーズさんにこの世界のことについて教えてもらった。
早くこの世界の文明レベルを知らないといけないからな。
流石にスマホやパソコンがあるような世界には見えないし、中世ヨーロッパくらいの文明レベルだとは思うが―――
「さっきこの世界に癒しの白魔法が使えるのが聖女様しかいないとおっしゃっていましたが、普段の病気やけがは一体どうやって治しているんですか。」
と質問すると、ルイーズさんはこう答えた。
「病気に対しては、医者の人に見てもらうかな。」
「ケガも見てもらえるけど、基本的に戦闘で負ったケガに関してはポーションで治したりのほうが多いな。」
「えっ、この世界には医者の人がいるんですか!?」
「まぁそりゃいるよね。基本的に人にはクラス(職業)が割り振られているんだから。」
「そうだそのクラスってのもよくわからないんです。ルイーズさんは狩人ってなってますが、それはどうやって決まるのですか。」
「基本的にはギルド本部か各支部に行って、転職の水晶の前で自分の就きたいクラスになることができるよ。ただその人個人の適性や才能によって選べるクラスは決まっているけどね。また、今自分が就いているクラスを極めるとその上位クラスに就くこともできるようになったりする。」
「マジか…完全にド○クエのダーマ○殿じゃん…」
そう思って自分の顔が引きつっていることに気付く。
「人種はそれでクラスが決定するのはわかったのですが、魔物にもクラスが設定されていますよね?それってつまり魔物もそのクラスを極めたら上位のクラスに進化みたいなことができるってことですか?」
とルイーズさんに尋ねた。
「そうだね。魔物もより上位のクラスに進化することがある。」
「あと聞きたいのが、この世界の文明レベルについてなのですが―――」
「文明レベル?」
「そう例えば、ルイーズさんが持っている剣の材質なんですがおそらく鉄製ですよね。」
「鉄製の武器って結構珍しかったりしますか?」
「鉄製か確かに鍛冶師にオーダーメイドで作ってもらったが、そんなに高くもなかったかな。」
武器の材質は鉄が主流とみて間違いなさそうだな。
あと聞きたいことは山ほどある例えば「農業」、「工業」、「貨幣」、「料理」…etc.
とそんな話をしていて三時間くらいたったころか・・・
ルイーズさんがそろそろ村に到着するようなことを言っていた。
「そろそろ村に着くぞ。ん?何か変だぞ…」
ルイーズさんは村に対して異変を感じていた。