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それから信愛、さくら、朝陽は、美沙と共にTAMAYAの所属事務所「ムーサプロダクション」を訪れた。
目的は、千秋に関する情報を探すこと。
しかし──「ない!」
書類を確認していた美沙が、焦ったように声を上げる。
「どこにもない!労働契約書から給与記録
財務書類まで・・何もかも破棄されてる!」
事務所に保管されているはずの千秋に関する書類が、一切見つからなかった。
「な、なんで・・・」
信愛が戸惑いの声を漏らす。
「おかしいですよ!」
朝陽が険しい表情を浮かべた。
「まだ千秋さんが自殺して丸3年経ってないのに」
その言葉を聞いた瞬間、信愛の脳裏に一つの可能性が浮かんだ。
「これ・・・千秋さんの自殺は
単なる自殺じゃないのかも」
「え?」
朝陽が目を見開く。
「だってそうでしょ?法律で保管が義務化
されてる書類が跡形もなく破棄されてるなんて!」
「た、確かに・・・」
さくらも不安そうに頷いた。
すると、美沙が腕を組みながら考え込む。
「事務所が隠蔽してる可能性出てきたわね」
「い、隠蔽!?」
「アーティストを抱えてる芸能事務所が法律を無視
して書類を破棄するなんて、普通じゃ考えられない」
美沙の表情が険しくなる。
「バレたら事務所は只じゃ済まなくなる!
下手したら業務停止命令が出される」
「確かにそうですよね・・・」
信愛は小さく頷いた。
「それに摩耶さんはウチの稼ぎ頭だし」
美沙はさらに推測を続ける。
「もし千秋さんの自殺に関与していたとしたら
事務所の存続が危ぶまれるスキャンダルになり得る
そうならない為に、事務所が隠蔽した」
そう考えれば、千秋に関する書類だけが消えていることにも説明がつく。
だが、朝陽が新たな問題に気づいた。
「でも書類が無いんならどうやって調べるんです?」
「そうだよ・・・情報が全く無いんだし」
さくらも困ったように呟く。
信愛はしばらく考え込み、やがて一つの答えに辿り着いた。
「やっぱ本人に直接聞くしか無いんじゃ無いかな」
「本人って・・・まさか千秋さん本人に?」
美沙の表情が強張る。
信愛は迷いを振り切るように顔を上げた。
「それしかありません!Zappに戻って
千秋さんに直接聞く!それしかありません!」
「それ・・大丈夫ですか?
人に危害を加える悪霊なんですよね?」
朝陽が不安そうに尋ねる。
「そうだよ信愛!」
さくらも心配そうに声を上げた。
しかし、信愛は二人を見つめ返す。
「でも私が目視できた!て事は千秋さんの霊気は
私と同等、もしくはそれ以下って事でしょ?」
「それはそうかもしれないけど・・・」
美沙はなおも納得できない様子だった。
「あまりにも危険すぎるわ。あなたにもしもの事が
あったら、美月さんに合わす顔がないわ!」
その言葉にも、信愛の決意は揺らがなかった。
「でも千秋さんに関する情報が全くない今
こうするしか手立てがないんです」
「そうかもしれませんけど・・・」
朝陽の声が静かな事務所に落ちる。
誰も、それ以上すぐには言葉を続けられなかった。
千秋の死に隠された真相。
そして、事務所が消し去った記録。
その答えを知る者がいるとすれば、もうこの世にはいない佐敷千秋本人しかいない。
#普通
野々さくら
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ありあ
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コメント
1件
おお、今回のエピソードめっちゃ重い展開だな…! 千秋さんの書類が全部消えてるって、もう隠蔽以外考えられないし、信愛が「本人に直接聞く」って覚悟決めたシーン、一気に緊張感が走ったわ。あの場で「俺の霊気と同じなら大丈夫」って冷静に分析するところ、さすが信愛って感じ。でも美沙さんの「美月さんに合わせる顔がない」って台詞も刺さる…。次どうなるか気になりすぎる🔥 千秋さんとの対話、どうなるんだろ。