向かってる途中少年は色々な話しをしてくれた。
まず、ここは「アマガイ」と言う場所と言うこと。
自分の仲間が居ると言うこと。
ご飯が凄く美味しいと言うこと。
どれも楽しそうに話してくれた。
ただ1つ、1つだけ真剣そうに私を見て話した物があった
「絶対に川には触れないでね」
「ど……して…?」
そう私が聞いても少年はニコニコと笑い
「返事は『はい』だよ?」
と優しい声色で言ってくるものだからペースに飲み込まれる様に頷いた。
少しすると遠くから何か言い合いをしている様な声が聞こえ始めた。
そこに近づいて行っているのか徐々に言い合いの内容が聞こえてきた。
すると隣りにいる少年が片手を頭におき「あちゃ〜…」と言いたげなため息を吐いた。
「ごめんね…あの2人いつもあんな感じなんだ…」
と眉毛を八の字にしながら苦笑いをした
どう言う事だろうと思いつつまた前を向くとご飯の置かれたダイニングテーブルを囲うように座った、隣の少年に似ている
原色に近いピンク色のふわふわヘアーの糸目の少年と
原色よりも少し濃いピンク色の片目が隠れる髪型で濃い緑色の瞳を持った鋭い目付き少年が言い合っているのが見えた
「絶対僕方が綺麗な花咲かせるもん!!」
「いーや、俺には適わねぇって!
なんてったて俺は美を擬態化させたかのように綺麗な花を咲かせるんだからな!!」
「僕だって!かわいいを擬態化したみたいなふわふわな花咲かせるもん!!」
「はぁ?あれのどこがふわふわなんだよ!」
「むしろふわふわ以外の何に見えるの!? 」
「そこまでー!」
と到着した所で案内してくれた少年が2人の言い合いを止めた。
「丁度いい所に!」
と片目が隠れた少年が何か言おうとしたとき私と目が合いハッとした様に固まった。
そして、案内してくれた少年が話しだした
「2人ともケンカしてる場合じゃ無いって!この子も起きたし、みんなで自己紹介してご飯食べよ!」
そう手馴れた様に指示を出しイスに座る。
するとふわふわヘアーの少年が
「君はここの空いてるイスに座ってっ!」
と私を席に案内してくれた。
その少年に少しだけ解釈してから
ガタッと音を鳴らしイスに座る。
私の隣りにふわふわヘアーの少年
前に案内してくれた少年
斜め前に片目の隠れた少年
全員で顔を見合わせた後、案内してくれた少年が話し出した
「じゃあ、ご飯食べながら自己紹介しよっか!」
コメント
6件
今の雰囲気が壊れないことを祈る
川に触れちゃ駄目……??どんどん謎が深まっていきますね。続きを全身タイツ待機しています
彼らは桜の妖精だったりするのだろうか