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次の日から、時間の流れが変わった。
同じ一日。
同じ授業。
同じ教室。
同じ友達。
なのに、時間だけが異常に長く感じた。
朝、目が覚める。
まず考える。
――返事、来るかな。
学校に行く。
教室に入る。
無意識に、洸を探す。
いる。
いつも通りの姿。
いつも通りの笑顔。
何も変わっていない。
それが、少し苦しかった。
話しかけてくるわけでもない。
避けられているわけでもない。
何も起きない。
それが、一番しんどかった。
休み時間。
期待する。
何か言われるかもしれないって。
目が合うかもしれないって。
でも、何も起きない。
放課後。
また期待する。
明日こそ、何かあるかもしれないって。
夜。
布団の中。
天井を見ながら考える。
――考えすぎかな
――忙しいだけかな
――タイミングがないだけかな
自分に言い訳を作る。
希望を捨てないための言い訳。
日にちは過ぎていく。
一日。
二日。
一週間。
二週間。
返事は来ない。
拒絶もない。
肯定もない。
宙ぶらりん。
期待と不安が、交互に来る。
期待して、
少し元気になって、
不安になって、
沈んで、
また期待して、
その繰り返し。
心が、少しずつ削れていく。
でも、それでも待ってしまう。
「待っている自分」をやめられない。
だって、好きだから。