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高校三年生・仮名:Tさん


裏切った相手への怒りがどうしても消えません。

毎日その人の顔を思い出して、胸の奥が熱くなる。

「許せない」という気持ちが頭から離れず、

何をしていてもそのことばかり考えてしまいます。

自分が怖くなるくらい、憎しみでいっぱいです。





「……その感覚、わかる。

心が焼けるみたいな怒りって、

こっちが何もしなくても勝手にわき上がってきて止められないよな」


蓮司

「“憎い”って気持ちそのものは、悪いことじゃない。

傷つけられたから怒るのは当然だし、

その怒りは“自分を守りたい”って心の反応でもあると思う」


日下部

「……でも、その怒りを相手にぶつけてしまったら

Tさん自身が一番苦しくなる。

だからまずは、“この怒りを外に出さない”って

自分で選べてる時点で、ちゃんと踏ん張ってる証拠だよ」


「オレはどうしようもなくムカついたとき、

とにかく紙に全部書き出した。

相手の名前も、自分の言いたいことも、

きれいじゃない言葉でもいい。

書いたらぐしゃぐしゃにして捨てる。

それだけでも、頭の中の熱が少し下がった」


蓮司

「俺は走った。

体を動かすと、心の中で渦巻いてた力が

外に出ていく感じがする。

怒りを“壊す”んじゃなくて、

“別の形に流す”って感覚かな」


日下部

「……誰かに話すのも大事だ。

信頼できる大人、先生でも相談窓口でもいい。

“憎しみがつらい”って言葉にするだけで

心の重さが半分になることがある」





🗝 三人からのことば


「怒っていい。憎んでもいい。

でもその気持ちに自分が支配されなくていい。

書く・吐き出すだけでも、自分を守れる」


蓮司

「怒りは自分を守る力でもある。

その力を破壊じゃなく、運動や表現に変えてほしい」


日下部

「“憎い”と感じる自分を否定しなくていい。

その気持ちを誰かに預けることは、弱さじゃなく強さだ」



無名の灯 答えを持たない相談室2

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