アメさん「そうだ、、、俺はもう死ねる」
俺は橋から飛び降りた。
けれど
飛び降りたはずなのに、誰かに腕を掴まれた。
「アメリカさん!!」
「!!?」
それは日本だった。
「アメリカさん…!しっかり摑まって!」
「何で…お前が…俺は生きてる意味なんか」
「アメリカさん!!私は…!それでも!アメリカさんに生きてほしいんですッッッ!」
「…!」
俺は日本に引き上げられた。
「日本…!」
「アメリカさん…何か知ってるんですか?」
「………」
「俺は…あの日…あの日の戦争で日帝を殺した」
「!!?」
「殺す前は『国の為に』だと思ってたんだ…後悔したのは…殺してからだった」
日本は少し悲しげに眉が下がっていた。
それを見ると涙がでてきた。
「……日本…ごめんっ…!」
「……アメリカさん」
「…?」
「大丈夫…大丈夫ですよ。アメリカさんがこんなにも後悔してるんです。なら日帝さんはしっかり見届けて、許してくれてますよ」
「……!日本…」
「だって…アメリカさんには私が居るじゃないですか」
「……」
その時日本はこちらに手を差し伸べた。
その姿は日帝の面影と重なった。
「日帝…日本…」
俺は心の中で呟く。
そうだ。俺にはこいつがいる。
日本がいる。
日帝がいなくてもまだ俺は1人じゃない。
「日本…ありがとう…」
俺は日本の手を握った。
これからは日本と生きていこうと思った。
大事な人は大切にしようと思った。
自分がそばにいてほしいと思う人は自分が大事にしてる人という証拠だ。
出会いは決まって必然だ。
なら、また生まれ変わりの日帝に出会えたら。
会いたいと思っていれば、いつか必ず会える。
あの日、自分の手を汚してまで日帝を殺したのは事実だ。
もう汚れた手は一生綺麗にはならない。
殺した事は変わらない。後悔してももう遅い。
死んでしまった人はもう戻らない。
後悔しないように生きよう。俺は。
これからは道間違えないで。
日本。お前と平和に過ごしていけたら。
【戦争という悲劇】終わり
コメント
6件
なるほど。感動だ(涙ダバー