「まさか、泊まりだと思っていたとはな」
「もう、それは言わないでください……」
出張のために、私は宝条さんと一緒に電車のボックス席に座っていた。
「男と女が同じ部屋で過ごすと考えているとは、ついに俺の財産が欲しくなってきたのか?」
「だから、違うと何度も言ってるじゃないですか!」
恥ずかしすぎて、素が出てしまう。
昨日、出張と言われてから小一時間ほど、宝条さんに言われているようなことを考えてしまったのは事実だけど。
「しかし、このシートは固すぎる。こんなのに二時間など誰が耐えられるんだ!」
「新幹線を使わないなら、せめてグリーン車にしたほうが良いと言いましたよ」
「庶民的な乗り物を使うのは初めてだからな」
「威張るところでもないですから……」
私は気づかれないように、ため息をつく。
冷静に考えてみれば、1週間前の私なら、宝************
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