「シングル一部屋だけだった」
ホテルのフロントで話を終えた宝条さんは、自動ドアのわきで立っている私のもとにやってきた。
「では、宝条さんが使ってください。私は別のホテルを探して――」
「行くぞ」
手首を強くつかまれ、引っ張られていく。
「宝条さん!?」
「部屋は取った」
「いや、だから、私は別の場所に」
「お前は俺の秘書だ。目の届く場所にいろ」
「そんなこと言われましても……」
引っ張る力は強くて逆らえず、宝条さんについていくしかない。
(これって、宝条さんと同じ部屋で一夜を過ごすということだよね!?)
急展開に、私の頭はパニック状態になってしまうのだった。
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