大和さんが一緒に実家に帰ってくれることが嬉しくて、そのことを考えてなかった……。ちゃんと報告しないとダメだよね。
喜ぶのをやめて、落ち着いて椅子に座り直す。あれ、でも……。
「大和さんの両親に挨拶はしなくていいの……?」
「俺の親は放任主義だから、この先、結婚とかそういう事が決まってからでいい」
「え、でもした方が……」
「また改めて時間を作るから、とにかく今回は平気だ」
私は大和さんの両親に会ったことがない。でも、大和さんがいいと言っているからいいのかな……?
どんな人達何だろう。大和さんしっかり者だから、きっとしっかりした人達なんだろうな。大和さんの顔はお母さん似とかだったら、お母さんはすごく美人だよね。
(会ってみたいな、大和さんのお父さんとお母さん……)
大和さんは空になった私の小皿に手早くお鍋の具をよそってくれる。私はそれを受け取りながらペコッと頭を下げた。
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