テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ヤクザ
夏目萌*優しい彼~コミカライズ
1,217
#シークレットベビー
#妬きもち
恵
578
スラリと伸びた脚を広げられ、圭が美花の中心に屹立を当てがう。
美花は、緊張しているせいで、表情と身体が強張っていた。
初めてのセックスは、彼女にとって、未知の世界。
「美花。身体の力を抜いて。大丈夫だから」
「うっ……うん……」
彼が、美花の上半身に唇を這わせ、心と身体を解していく。
男の象徴を、圭が美花の中に、ゆっくりと沈み込ませていった。
「っ……」
膣の中に埋め込まれた異物感に、美花は顔を僅かに顰めてしまう。
「美花? 痛いのか?」
「何か……変な…………感じっ……」
圭が、緩やかに自身の腰を押し進め、美花は思わず広い背中に腕を回した。
筋肉が適度に付いている引き締まった体躯と、彼の妖艶な眼差しを向けられながら、圭も大人の男なのだ、と、美花は改めて思う。
「美花。大丈夫だ。心配する事はない」
彼女を安心させるように、圭が声を掛けると、美花はコクリと首肯して、彼に身を委ねた。
波のうねりを思わせる緩やかな律動。
圭が、美花の表情を伺いながら、腰を揺らしている。
大好きな人と結ばれて、美花の瞳は滲んでいた。
恋も人生も諦めていた美花の目の前に現れた、葉山圭という男。
彼はきっと、美花に対する第一印象は悪かったのかもしれない。
初めて出会った、二〇二四年のクリスマスの夜。
モノレールの線路下のベンチで、横になっていた圭を起こした時、蔑まれたような眼差しを向けられたのを、美花は今でもハッキリと記憶している。
けれど、母、雪の店で彼と再会して以降、二人の距離が近付いていくたびに、気付けば圭の事を考えている美花がいた。
彼から想いを伝えられて、付き合い始めたけど、圭の元恋人から嫌がらせを受けた美花は、黙ったまま彼と別離の道を選択。
やっぱり自分は、恋愛してはダメだったんだ、と何度も悲観した。
それでも、『俺は美花だけだ! 美花しかいないんだ!』と、彼女の元へ、愛を伝えに来てくれた圭。
恋人同士として再スタートを切り、美花は、かけがえのない唯一の男に抱かれながら、圭の背中に回している腕を、さらに抱きしめた。
艶やかな唇から、自然と言葉が紡がれていく。
「圭ちゃん…………だい……す……き……」
美花の言葉に、圭が身体を起こすと、彼女は蕾が綻ぶように、可憐な笑顔を咲かせていった。
コメント
1件
美花の緊張と信頼が重なり合う、とても繊細なシーンでしたね。「大丈夫」という圭の言葉が彼女の強張りを解いていく過程が丁寧に描かれていて、二人の関係がまた一段深まった瞬間を目撃しているようでした。過去の別れを経て、なお「大好き」と自然に言える美花の気持ちにじんとくるものがありました。素敵なエピソードをありがとうございます。