目黒side
 
 コンコン、
 
 目「はーい、」
 
 岩本くんかな。
 
 そう言って現れたのは、ふっかさんだった。
 
 深「ん、ラーメン買ってきたから一緒に食べよ。」
 
 目「あ、はい…」
 
 よくわからないままお湯を沸かされて、3分待つ。
 
 ふっかさんは、その美しい眉毛を伏せ、寂しそうな顔をしていた。
 
 
 深「なぁ、目黒。」
 
 目「はい?」
 
 深「…俺が何しても、嫌いになんない?」
 
 目「なりませんよ。絶対に。ふっかさんのことは。」
 
 何を心配しているのかわからないが、これだけは言える。
 
 ふっかさんのことは、みんな大好きに決まってる。
 
 そういうと、ふっかさんはちょっと口角をあげ、言葉を発した。
 
 深「俺、流亜ちゃんに恋したかも。」
 
 
 沈黙が続いた。
 
 
 その沈黙を破ったのは、3分のアラームだった。
 
 
 ふっかさんが慣れた手付きで箸を刺し、渡してくる。
 
 
 深「一目惚れ、しちゃった。」
 
 目「そうですか、」
 
 俺はそれだけ言うと、笑って見せた。
 
 目「それで俺が嫌うと思います?ふっかさんのこと」
 
 深「…どーだろ、わら」
 
 目「…別にいいですよ、手加減はしませんけどね、笑」
 
 深「よかった、わら」
 
 それからいかに流亜ちゃんが可愛いか力説され、二人で熱く語っていた。
 
 ふっかさんも外見だけじゃ無くて、中身も好きになってくれたみたいだった。
 
 だてさんにご飯だよ、と呼ばれるまではずっと。
 
 その後、部屋に閉じ込められてたらしい岩本くんに怒られていた。笑
 
 
 阿部side
 
 佐「ねぇ、そういえばさ、!どこの高校だったっけ?」
 
 流「上野坂高校です、!」
 
 阿「めっちゃ難しいとこだよね。勉強はどう?」
 
 流「今度テストがあって……」
 
 目「へぇ、むずいの?」
 
 流「過去問全然わかんなくて…」
 
 阿「えぇ、じゃあ教えてあげよっか?笑」
 
 流「え、?でも、今日だって構ってもらったのに、」
 
 深「構うとか思ってないよ。一緒にいたいだけ」
 
 岩「うん、大丈夫だよ、」
 
 流「え……」
 
 流「みなさん優しいから、甘えちゃうんですけど。」
 
 渡「俺ら嫌なことはしないから。…別にいいんじゃねぇの、」
 
 流「じゃあ、お願い、してもいいですか?」
 
 阿「もっちろん!」
 
 堕としたいっていうのも事実だし、すごくいい子だから応援してあげたかった。
 
 阿「あ、来週の日曜日、みんなフリーだ」
 
 佐「さすがSnowManのスケジュール帳‼️」
 
 阿「何それ、笑」
 
 岩「一人1時間、でいいか?」
 
 阿「うん、」
 
 こうして俺たちの、『テスト点数アップ大作戦』 by佐久間
 
 が始まった、
 
 
 
 宮舘side
 
 
 そうして迎えた当日。
 
 勉強あんまり得意じゃないんだけど……
 
 頑張ってるのを横から見る、って感じ……
 
 おぉ、偉い…くらい、なんだよなぁ、
 
 『堕とす』って言っても、どうすればいいのか見当もつかない。
 
 宮「丸つけ、しようか?」
 
 出てきたのはそれくらい。
 
 流「宮舘さん、今映画で忙しいですし、!休んでください、!」
 
 久しぶりにメンバー以外から優しくされた気がする。
 宮「俺が手伝いたいから。これやっちゃっていい?」
 
 ちょっとだけ、距離が縮まった。
 
 
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だてるあ!?