テラーノベル
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そうこうしているうちに、あたりは大分暗くなってきた。
でもガスランタンのおかげで、テーブルの上そのものは明るい。
鍋はぐつぐつ茹だってきた。
カレーの鍋の方は少し火を緩めて、御飯の方は強火のまま。
野菜が煮えたところでカレールーを投入。
御飯の方は先生が、
「今です。火を消して」
というところで火を消して蒸らした。
カレーにとろみが出たところで火を消す。
軍手を付けて御飯の蓋を開けたところ、
もわっとした熱い水蒸気が出て、カニ穴が開いた、綺麗に炊けた御飯が見えた。
「すごい、ちゃんと炊けています」
「実は炊飯器より早く炊けますしね。私は普段でも鍋で炊いたりします」
栗原さんが御飯を盛った後、竹川さんがカレーをかけて。
丸や四角の様々な食器に入ったカレーが配られた。
「それでは、いただきます」
「いただきます」
皆で夕食開始だ。
食べようと手に取ると、暗くてカレーが見えない。
なのでヘッドライトをつけて食べる。
うん。カレーの味。
多分、普通の味なんだけれど、こうやって食べると美味しい。
付近は暗い。
高台にあるせいか、他の家の明かりがほとんど見えない。
遠くに街灯がともっている程度だ。
「何か、いいですね。こんな感じって」
これは竹川さん。
横で栗原さんが、うんうん頷いた後に。
「でも明日あたり筋肉痛になりそうです」
なんて言っていたりする。
筋肉痛と聞いて、先輩がとんでもない事を言っていたのを思い出した。
「そう言えば先生、この家から学校まで歩いて通うことがあるって本当ですか」
「ええ。天気が良ければ。月曜に車で学校に着替えを置いて、通うから木曜日までは走るんです。金曜に車で、汗をかいた服とかを一式持って帰って洗濯。ここから学校まで走って1時間ちょっとですね」
げっ、という顔で栗原さんが先生を見た。
先輩から聞いていたけれど、やっぱり色々驚異らしい。
「いや、大した事じゃないですよ。大学時代から1日20キロは走っていましたし。それに火曜から木曜の週3日だけですから」
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