奈美を抱きかかえてベッドに運び、荒々しく横たわせた豪は、サマーニットを脱ぎ捨て、彼女の頭の横に両腕を突きながら覆い被さった。
「奈美」
黒曜石のような瞳に映る彼が、揺れ動いている。
身体を強張らせ、ただ豪を見つめ返すだけの彼女に、今すぐメチャクチャにしたい衝動に駆られる。
「君の中では、俺とはクンニだけの関係なんだろ?」
奈美は身体を硬くさせたまま、肯定もせず否定もしない。
彼女の裸体は、ため息が零れてしまうほどの美しさだ。
左足首に絡まるショーツと、腰に纏わりつくキャミソールが、清純な雰囲気に淫猥さを引き立たせている。
「ならば、君を気持ち良くさせないとな?」
足首に絡まるショーツを投げ捨て、豪は、下衆な笑いを浮かべると、奈美の脚を開きながら両膝を折ったまま押さえつけ、敏感になっている蕾にしゃぶりついた。
舌先を小刻みに動かしながら、チュウっと吸い上げ、両手を太腿の内側へと這わせて撫で回し続ける。
溢れ続ける媚液を、豪が味わい尽くしても、華奢な身体の奥から湧き出る淫らな聖水は、とどまる事を知らない。
「あんっ……っ…………ご……豪さん…………ま……待っ……」
「待てねぇよ……」
理性がほとんど飛んだ状態の彼は、普段通りの砕けた言葉遣いに変化し、滲み出る情欲を抑え込んだ。
「こんなにアソコを濡らして……愛液垂れ流して…………やらしくて罪深い女だ……」
彼女が好きで可愛くて、愛おしいのに、豪とは口淫だけの関係だと思っている奈美に、攻撃的で真っ黒に染まった感情が渦巻いていた。
「奈美のココ……本当に俺しか舐めた事ねぇのか? 実は元カレも……舐めまくってたんじゃねぇのか?」
「っ……ご…………豪さんしか……し……知らな……いぃっ……んっ…………あんっ」
奈美が、元カレしか男を知らないのは、初めて会った時に聞いたから知っていた。
それに、元カレはクンニが苦手で、された事がないのも聞いている。
彼女の振る舞いを見て、性的な経験値が少ないのは、豪から見ても明らかな事だ。
敢えて元カレの事を持ち出し、彼は彼女を攻め立てていく。
下品な言葉遣いで蔑むような事を、彼女に言ったのは初めてだ。
恐らく、奈美は豪の事を、怖がっているかもしれない。
それでも彼は、彼女の本音を暴こうと、言葉と行為で執念深く虐めていった。
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