テラーノベル
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翌日の昼休み。
教室には、友人たちの笑い声が飛び交い、窓から差し込む春の陽射しが机を照らしていた。
そんな賑やかな空間の中、菅生茜はどこか落ち着かない様子で教室を見渡す。
やがて、一人で席に座る信愛を見つけると、小さく息を吸って歩み寄った。
「ねぇ、信愛?」
信愛は顔を上げ、穏やかに微笑む。
「ん?なに?」
「あ、あのさ・・・」
茜は言葉を選ぶように一度視線を落とした。
「ちょっと・・さ、相談があるんだよね」
「どうかした?」
「噂で聞いたんだけどさ・・・」
少し間を置いてから、茜は慎重に切り出す。
「信愛って霊感、あるんだよね?」
「え?霊感?」
突然の質問に信愛は目を丸くする。
茜は慌てて付け加えた。
「さ、さくらが偶然話を聞いたらしくてさ」
信愛は少し照れくさそうに頬をかいた。
「まぁ・・・あるけど」
その一言に、茜の表情がぱっと明るくなる。
「やっぱり!さくらの話まぢだったんだ!」
「でも、あんまり大事にはしたくないんだけどね」
信愛は苦笑いを浮かべた。
「おばあちゃんが霊媒師だったんだよね?」
「そこまで知ってるんだ」
「だったらさ──」
茜は少し身を乗り出す。
「信愛も除霊とか出来たりするわけ?」
「まぁ・・・多少は」
その答えを聞いた茜は、どこか安心したように胸を撫で下ろした。
「だったらさ、これなんだけど・・・」
茜は不安げな表情でスマホを取り出し、一枚の写真を信愛へ差し出した。
画面には、ある家族写真が映し出されていた。
「なに?これ」
「なんか・・・感じる?」
信愛は写真をじっと見つめる
(何も感じないけどな・・・)
「実はさ、この人知り合いなんだけどね?」
「うん」
「この写真撮ってから、色々起こるらしいんだよね」
「例えば?」
「た、例えば・・・」
茜は必死に思い出すふりをする。
「あ、ほら!
ドアが勝手に開いたり
電気が勝手に消えたり」
教室に、一瞬だけ沈黙が流れた。
信愛は何も言わず、写真を見つめ続ける。
茜はその様子を見て、不安そうに呟く。
「やっぱこれって、要するにアレだよね?
心霊写真・・・的なヤツ・・・」
「まぁ・・・そうかも」
信愛は曖昧に答えた。
目の前で怯えている友人に「何もないよ」と言い切るには、明らかに情報が少なすぎた為、軽率に否定することができなかったのだ。
「こういう時はね」
信愛はスマホを茜へ返しながら、優しく微笑んだ。
「一度、お祓いしてもらうのが
一番だと思うよ、盛り塩を──」
「ありがとう!」
茜は信愛の言葉を遮るようにお礼を言うと、嬉しそうにスマホを受け取る。
「早速、伝えてみるね!じゃ♬」
そう言うと、彼女は満足げな笑みを浮かべ、軽い足取りで教室を後にした。
「あ、ちょっと!茜!」
信愛は慌てて呼び止める。
だが、その声は廊下へ消えていく茜には届かなかった。
静かになった教室で、信愛は小さくため息をつく。
「行っちゃった・・・」
窓の外では、風に揺れる木々が静かにざわめいている。
信愛は茜が去っていった扉を見つめながら、首をかしげた。
「何だったんだろ?今の・・・」
明花永(あかな)
12
#普通
野々さくら
202
ドラゴン店長
30
コメント
1件
タイトルとタグで「偽心霊スポット作戦」ってあるから、この写真は何か茜側の企みなんじゃないかって気になっちゃう!信愛ちゃんが「何も感じないけど…」って内心思ってるのに、茜の勢いに押されて曖昧な返事しかできなくて、最後「何だったんだろ?今の…」って首かしげるところ、めっちゃ可愛いし続きが気になる〜😭💕 女子高生同士のほのぼのした空気がいいよね!