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真冬の夜のこと
肺が凍るような寒い夜の中を僕は只管、走っていた
身体が酸素を欲していることを身に染みて感じる
はぁ、早くいかなきゃいけないのに
真琴「ん?…。」
ここは…?
家の中?誰の?
??「大丈夫かい?」
??「君、道で倒れていたんだよ」
真琴「あんたは?」
太宰「私かい?私は太宰治だ」
真琴「じゃあ、もう帰るから」
太宰「何故?」
真琴「母さんの所に行かなくちゃいけない」
そうだ、僕は母さんの所に早く行かなければ…。
太宰「でも、外は寒い。危険だ」
真琴「でも、僕が帰らないと母さんが死んじゃう」
太宰「っ…。」
真琴「母さんは病気なんだ、僕が薬を届けなければ死んでしまう」
太宰「だが、この寒さの中、君が外に出れば死んでしまう」
真琴「いいんだ、母さんさえ、生きてくれれば…。」
太宰「君が母親の所にたどり着けずに死ねば、母親も死ぬ結果になる」
太宰「一人でも、助からなければならない」
僕はおじさんの話を聞きながらも、机に置いてある一冊の本に目が居った
真琴「おじさん、自分は死にたい癖に、人を助けるんだ」
太宰「自分が死にたいからこそ、人を助けるんだ」
真琴「分かった。僕がおじさんに助けられてあげる」
太宰「それは有難う」
太宰「だが、私はまだ、おじさんと呼べるほど老いていないよ?」
真琴「じゃあ、何?」
太宰「22歳だ。あと、大人には敬語を使うんだね」
真琴「僕は24歳だ」
太宰「っ!」
真琴「嘘だよww」
真琴「僕は朝霧真琴。19歳だ」
太宰「真琴くん?でいいのかな?」
真琴「書類上は女だ」
真琴「でも、僕は男になりたい」
真琴「女は弱い。そう、言われてきた」
真琴「この、長い髪も母さんが気に入っていたから、切っていないだけで、もう切る」
太宰「勿体無いなぁ、綺麗な髪なのに」
太宰「てかさ、君、異能力者だよ?」
気付いたら、彼の手が僕の方に触れていた
真琴「ってことは、貴方も?」
太宰「そうなるね」
真琴「教えてもいいけど?」
太宰「そうだ、君、武装探偵社に入らないかい?」
真琴「嫌だね」
太宰「何で?」
真琴「単純、あんたが嫌いだから」
太宰「それは、酷いなぁ」
真琴「そう、じゃあ、もう、寝るから」
太宰「はいはい」
そして、僕はこの太宰って云う人と眠りについた
主「きります!」
主「初のノベルって云うのもあって、中々慣れないですね」
主「でも、頑張ります!サラダバー!」