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やっぱり、無理なのかな
甘かったのかな
「そういえば今日、新しい担任来るんじゃね?」
「女かにゃ〜??」
今日から新しい先生になる。
正直…。先生なんでどうでもよかった。
…でも、少し期待してたのかな
全て全て疑問になってしまう。
ネガティブになってしまう。
それに…みんな野球を嫌ってたから。
**「野球やりたい」**なんて誰にもいえなかった。
…けどね
「夢に向かって、一緒に頑張りましょう!」
そんな時、先生が来た。
川藤幸一。
全くもって先生のことを信用していなかった。
どうせはじめだけ。
そう思っていた。
「無駄な努力しやがって、バカじゃねーの、な!!」
「今バカと言ったやつは誰だ!」
先生がいきなり部室に入ってきた。
「おい御子柴!」
「だっていきなり…!」
さすがにまずいと思った。
これただと先生がやられる
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや!」
先生はそれでも逃げなかった。
少し。本当に少し。
先生に期待をしていた
“野球がやりたい”
俺は退学することに決めた。
退学届を出した俺はゆっくり家へ帰った。
「徹ならまだ帰ってませんが…?」
姉ちゃんの声がする。
珍しい、俺の話をしていた。
覗いてみると…
「!?」
俺はとっさに逃げた。
そこに居たのは、川藤先生だった。
「おい!御子柴!」
しつこいな!まだ追いかけて…あ!やばい!
ガシャン
揚げ物屋さんの人、ごめんなさい…って!
ドン
「なんで逃げるんだよ!俺起こりに来たわけじゃないぞ」
「もう学校やめたんだよ!?」
「(ボールを出す)大切なものだろ?」
積んであるダンボールにおしたおされ、川藤先生が手を出す。
そこには、さっき学校の校庭で投げたボールがあった。
「…捨てたんだよ」
そうだ。捨てたんだ。
なんなんだこの先生は!
よくわからなくなった俺はいつの間にか多摩川の河川敷にいた。
「俺、前の学校で色々あってな…」
「色々って?」
短時間なのに、先生と話していくうちに、先生のことを信用して言った。
荒れていった野球部。
半年間の出場停止。3年生ともめて残ったのがさっきのメンバー。
勝手に、口が動いていて…全て話していた。
先生は真剣に俺と向き合ってくれた。
いつの間にかこぼれた言葉。
「みんなともう一度、野球したかったなぁ…」
涙がこぼれ落ちる。
本当に俺って、泣き虫だなぁ
「俺が応援する!みんなと一緒に、笑って卒業しよう」
こんなに俺たちと向き合ってくれる先生はいなかった。
こんなに親身で、ちょっとおバカなところがある、愛されキャラの熱血教師。
きっとそうだ。
先生は俺達のこと、心から信用してくれている。
そのあとに俺、新庄にボコされたろ?
すげー痛かったし、それよりも怖かった。
けれど。やっぱり。
やっぱり先生は来てくれた。
「夢から逃げるなー!!」
決して俺たちから逃げなかった。
何度殴られよう、まっすぐ目を合わせて伝えている。
俺も。
俺も、もう逃げない。
やりたいことをやりたいって言うんだ。
だから、退学届けなんて捨ててやる。
ねぇ、先生。
俺、先生のこと、ずっと
“待ってたのかもしれない”
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見ていただきありがとうございます!
新しいお話を作る度、下手になってると言うか、面白く無くなってる気がして怖いですw
これからは毎週日曜日に更新しようと思っています!
これからもよろしくお願いします!