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私はヌードモデルのバイトをしているの。でも、置いてたはずの服や下着がない! 

そこは文化祭の倉庫としても使っていたらしくて、その荷物と間違えて小学生が持ってちゃったみたい。どうしようと思ってたら、事情を教えてくれた男の子が、絵の具を取り出して……。

「だから、お姉ちゃんの体に、服の絵を描いてあげるよ」

「え、それってどういうこと?」

「うん、まずはここに立って。それから……」

私は言われるままにポーズを取った。すると彼はパレットナイフを手に取り、慣れた手つきで絵を描き始めた。わぁすごい。まるで本物の画家みたい。

「できた!」

彼がそう言うと同時に私の体には体操服のような模様が描かれた。おおっ、本当に服を着ているようだ。私は自分の体を眺めてみた。うーん、遠目には服を着ているように見えるかも? これで大丈夫かな……。

「でも、そこは、どうにもならないね」

と、男の子は、私の下の方の……毛を指差した。確かにそれは、そのままだった。一応、下は黒のショートパンツっぽく塗ってくれたから、手で押さえておけば、ばれない、かなぁ?

「じゃあ、学校に案内するね」

そして彼に導かれるまま、一緒に美術教室を出たのであった。ほんとにばれないかな、ドキドキする……。 私たち二人は小学校の廊下を歩いていた。廊下では、子供たちが楽しそうに遊んでいた。

「ねえ、君はどうして、あんなところにいたの?」

「僕は文化祭の準備を手伝っていたんだよ。あっ、僕もう戻らないと。それじゃあね、お姉さん」

え、えぇ! ちょ、ちょっと待って。こんなところで、一人にしないでぇ……。

行っちゃった。ああ、どうしよう。誰かにばれれば、大変なことになっちゃうよ。私はドキドキしながら、校内を探索することにした。人はそんなに多くないけれど、ときどき小学生をすれ違う。みんな楽しそうだな。私は裸で歩いているというのに……。なんか恥ずかしい気持ちになってくる。

すれ違った小学生の女の子の話し声が聞こえてくる。

「ねえ、今のお姉さん、裸じゃない?」

「裸だね」

「何で裸なんだろうね」

ひゃあ~。やっぱりばれてるぅ。恥ずかしいぃ。早くどこかに行かないと。私は走って逃げた。けれど、廊下を曲ると、また小学生が集まっていた。私は何食わぬ顔をして通り過ぎようとしたけど、ダメだった。(続く)

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