「父さん、父さん、」
あ、また言いそびれちゃった。
母さんがいなくなってから父さんは変わった、
母さんが助からないことはわかっていた、謎のウイルスに感染して下手に手当ができなかったからだ
今は母さんのおかげでワクチンの開発にも成功した。
でも父さんは戻らない、母さんをなくしたことをまだ思っている。
それは俺も同じなのに…苦しんでるのは父さんだけじゃないのに‥
でも、父さんは普通の生活を送らせてくれる
「父さん、今日バイトで遅くなる」
『そうか、頑張れ』
いつものようにそっけない態度でも、母さんがいた時より気づかてくれる
いつものようにバイトを済ませ家に帰るとそこに父さんの姿がなかった
いつものことだ、変わらない、そう思っていたのに
今俺がいるのは病室だ、父さんに母さんと同じ病気が見つかったんだ
でも今度は薬も手配してもらえる、母さんの時とは違って…
「父さん、大丈夫?」
『…大丈夫だ』
父さんは、二ヶ月くらい前からその病気があるのが分かっていたらしい
でも父さんが、俺に迷惑かけないようにと自宅待機してたらしい。
でも症状が悪化することもなくすぐに治った。そこで俺はいった。
母さんに伝えられない分しっかり伝わるように
「父さん…”ありがとう”」
これが俺の言える最大限の感謝だ
もっと、言葉はあるのにありがとうしか出なかった。
父さんは、無言のまま俺を見つめてた…
最後まで読んでいただきありがとうございます
next~♡55~と主のやる気
それではバイバイ
コメント
1件
悲しい系かと思ったら温かい系だぁ! めっちゃ好きだ〜!