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「営業…手伝わせて…」
彼女はそう言った。
どうやら朝読んでた本の理由はそういう意味だったらしい
しかし…彼女にそういうことをさせてもいいのだろうか…
ちょくちょく不安を煽られる気分でどうも嫌だった
「どうして、営業手伝いたいの?」
私は疑問に思ったから素直にそう言った
「雪奈…仕事大変だと思うし、それに…」
私の名前を憶えてくれている…
どもり声なのはいつものことだけどそれでも治ってきていると思う
「私は…私みたいな他の子を救いたいから…」
救う…というワードに驚いた…
私も前のフルーツガールの子に言われた時そんなこと言われたっけな…
しかし、大体の答えはわかるけど「じゃあなんで営業したいと思うの?」と聞くと
「そこから情報を聞いて居場所を探って助けるの…」
まんま同じだった
この子はやはりあの子に似ているのかもしれない
しかし前の彼女はそう言って、すぐ失踪した。
実力はあった…けど昨日、すぐに彼女は姿を消したのだ
だから私はこんなことさせたくもないけど…
彼女の夢を簡単に踏み躙るのもまた、私は嫌だった
「いいけど、君の実力がまだ幼すぎる、だから…」
と、私はリンゴに「ついてきて」の合図を差し出し、果物屋へと向かった
果物屋のバックヤードに入るとそこにはフルーツガールズ実戦施設というものがあった。
そこに私は一時期使っていた「ミニメカちゃん1.0」を置き
「この子を倒したら勝ちだよ、さぁ、やってごらん」と、私は彼女の実力を測ることにした