📩 相談
高校二年生・仮名:Nさん
笑顔がもううまく作れない。
笑おうとすると、顔が引きつる。
心が疲れきっているのを自分でも感じる。
遥
「……わかる。オレも、“笑わなきゃ”って思うほど、顔が動かなくなった。
頬が重くて、無理やり引き上げても、鏡の中の顔が他人みたいでさ。
“なんで笑えないんだろう”って責めてたけど、
今思えば、心のほうがもう限界だったんだと思う。
“笑えない自分”って、壊れたんじゃなくて、
本当は、“もう無理”っていう心のサインなんだよ」
蓮司
「笑うってさ、気持ちの余白がないとできない。
だから、笑えなくなるのは“感情が死んだ”んじゃなくて、
それだけずっと張りつめてたってこと。
笑顔って、明るい顔じゃなくて“緩んだ顔”なんだ。
ずっと戦ってる人には、緩む時間がないだけだよ。
笑えないなら、それでいい。
“今の顔”だって、ちゃんと生きてる証だから」
日下部
「……人前で笑おうとするほど、苦しくなるんだよな。
“明るくしなきゃ”“心配かけたくない”って。
でも、本当はもう笑顔を保つ力すら残ってない。
それでも笑おうとしたNさんは、たぶんずっと誰かを気づかってたんだ。
笑えないのは、“優しさを使い切った証拠”だよ。
だから、今はもう無理に顔を上げなくていい」
🗝 三人からのことば
遥
「笑えないのは、心が壊れたサインじゃない。
生き延びようとしてるサインだ」
蓮司
「“笑わなきゃ”って思うより、
“もう笑わなくていい”って一度言ってやれ」
日下部
「笑えない顔にも、ちゃんと意味がある。
それは、“優しさのあと”に残る静けさだ」