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_入学式が始まった。
生徒「それでは新入生代表挨拶、代表は前へ。新入生代表、_ 」
菖蒲「_ッへ?……何で………?」
何故、どうしてあの子ご此処に?意味がわからないどうして此処にあの子が……
皐月「……菖蒲、?どしたの?」
皐月が不思議そうにこちらを覗き込んだ。
当たり前だこんなに動揺している人が隣にいれば不思議に思うだろう。
私は咄嗟に笑顔を作り答えた。
菖蒲「….ッ何も無いよ、少し、頭がいッ!?」
グイッ
私は言葉を最後ままでいい終える前に皐月に引き寄せられていた。
皐月「菖蒲、嘘ついてるでしょ。」
皐月は真面目な表情で言った。
私はドキリとしてしまった。
皐月は間違っていない。けれど、言われてしまうのは嫌だった、また、私は嘘をついた。
菖蒲「ッ嘘?、ついてないよ?貴方の勘違いじゃない? 」
つい、早口になってしまった。
皐月は一瞬表情を変えた、まるで、私の嘘を見抜いたかのように。 動悸が止まらない。心臓の音が身の前の人にも聞かれている気がする。
どうか、何も言われませんように。と私は心の中で祈った。
風が吹いた、まるで、答えを急かすかのように。
皐月は口を開いた。
皐月「_、そっか、確かに私の勘違いかも。 」
良かった。納得してくれるみたいだ
皐月「_とでも言うと思った? 」
菖蒲「へ………?」
何故?いいじゃぁないか。
放っておいても、私は聞かれることを望んでいない、
皐月「だって、菖蒲何回も『何で?』って呟いてたよ? 」
皐月「流石に怖くなるよ。どうしたの?本当に。」
皐月は首を傾げ、上目遣いに言った、
やめてよ、そんな顔されたって。
私は、何も。何も言えない、
菖蒲「……い、今は言いたくない。後でなら………」
私は途切れ途切れに言った。
皐月「本当に!?言ったからね!?今!!菖蒲が!!『後でなら』って言ってたからね!? 」
私はポカンとしてしまった。暫くの沈黙の後、代表が喋り始める。
代表「おはようございます。私は新入生代表の蘭花です。」
蘭花:日本語で蘭科の植物を指す
読み方:らん