凛は、廃墟化した飲食店の元調理台のようなところで目を覚ました。すると凛の背後から鋭い声が響いた。「やっと起きたか…昨日俺と話し終えたあと急に倒れやがってここまで運ぶのに苦労したんだぞ」
どうやら凛は昨日化け物と話を得た時疲労で倒れ込んでしまったらしい。「私を運んでくれたんだねありがとう」凛は素直に化け物に礼を言った。
すると化物が「そんなことはどうでもいい」といい凛に白い布を投げてきた。
「何これ」凛はその布を広げてみると白い服だった。
化物は凛の方を鋭い目で見て「着替えろ」と言った。言われた通り凛は化物に裸を見られないところまで移動すると渡された服に着替えた。しかし、その服は化物の体に合わせて作られているのかブカブカだったし、前の食料児も着ていたのか少し血生臭かった。
「この服ブカブカすぎない」着替えたあと化け物に聞いてみた。「それでいい…白は味の邪魔をしない」返答はそれだっけだった。
「味の邪魔をしないか…全然話が噛み合わない」凛は少し苦笑いしたのだった。