田中くんについて来てたどり着いたのは、7階建てのスタイリッシュなオートロックマンション。外観も然ることながら鑑賞用に植えられている植物にまで手入れが行き届いていて、綺麗なマンションだ。
一度はこんなところに住んでみたいと、私が夢の生活を想像している間に、閉ざされた入り口の扉を開けてもらうために、部屋の番号を押そうとしている田中くんに気付き、はっと腕を掴んで制止した。
「……私ッ、やっぱり帰る!」
「ここまで来てなに言ってるんですか」
「だって……」
怯んだ――。
まさにその通り。
結果はまだ出てないけど、無事にプレゼンが終わったことを報告しないといけないと思い、ここまで来てみたものの、太一くんがここで暮らしていることを考えると、太一くんの領域に私が簡単に足を踏み入れていいものかと怖気づき、躊躇する。
「私が行ったら迷惑かも……」
「はぁ?じゃあコレ、どうするんですか?俺、*******************
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