コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
どうしよう…どうしたら…。
トラッパーはまた来ると行っていた。
その時までに僕がまだ決心出来なくても元の場所に戻される…。
ゴスフェになにされようと関係なくなる。
僕を守ってくれる存在が居なくなってしまう…。
「どうしたら…」
僕はふらふらと川沿いまで歩いていった。
なぜここへ来たのかは分からない。
多分ここが一番落ち着くと思ったからだ。
彼女の部屋なら絶対に『ゴスフェの居る場所に戻りたくない』っていう意味で泣いちゃう。
川の流れる音で何とか心が落ち着いてきた。
「キラーに戻りたい…でもゴスフェに会いたくない」
わがままだって事は重々承知してる。
でも僕にだって怖いっていう感情はある。
「……いつまでもくよくよしてちゃダメだな…」
落ち着け、ジウン。
怯えてるだけじゃなにも変わらないぞ。
キラーに戻ったときに、あの邪神から南京錠を貰おう。
そしたら少しでもゴスフェから距離を離さないと。
あわよくば部屋も離してほしい…。
「それはその時に考えよう。」
僕は懐から大事にしていたボイスレコーダーを取り出し、録音を始めた。
「…やぁ。この録音テープを聞いてるってことは、きっと僕は今頃キラーに戻っているってことだね。どうしてこんなことになったのか、隅々まで話そうと思う。そして一つ約束してほしいことがあるんだ。このテープを聞いた君、絶対に僕には会わないで。」
それから今までの感謝となぜキラーに戻るのかという経緯を全て話し尽くした。
「これで良し。」
録音停止ボタンを押して、一息ついて彼女の部屋まで行った。
彼女の優しい匂い、暖かい体温、綺麗な声を思い出してしまい、いつの間にか泣いてしまった。
「うぅ…ひっく…」
今は僕を慰めてくれる人はいない。
それに、これからは僕一人でどうにかしていくんだから。
いつまでも甘えてちゃダメだ。
「バイバイ」
僕はキラー達の居る場所に行った。