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校門を出て2分くらいたった頃だろうか。周りからは陰になる脇道から
“ボコッ”などの殴るような音とともに
「ヤメテ!!ヤ、ヤメッ…ウッ」
という声が聞こえてきた。なぜか耳に覚えがある声だったのでそっと近づいてみるとそこには……
泣きながら座り込む鈴華とそれを取り囲むようにして立っている3人の女子高生がいた。同じ制服を着ているので同じ学校の人だろう。しかし、そんなことはもはやどうでもいい。
「ちょ、ちょっと!!!!あんたたちなにしてんの?!!」
そこにいた4人が一斉にこちらを向く。
「え?なにって見れば分かる通りですけど?」
と、立っている1人が答える。
「ふざけないでよ!!なんでこんなことしてんの?!」
「いやこいつがね〜あまりにも自分の意見を通そうとするからさ〜私も意見というか主張を通そうと思ってね?」
「ち、違う……私はただ提案を……」
「はぁ?うっせぇんだよ!!お前が悪いんだろうが?」
鈴華の腹部にキックが1撃入った。
「もうやめて!!!!!」
と言うと同時に私はその場を去り、近くの交番まで走っていった。
だが、私がその場を去る瞬間、鈴華は何もかもが終わってしまったのではないかとでも思わせるような失望の眼差しをこちらに向けていたような気がしてならなかった……