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結局最後は、全員であの橋の下に集合して釣っていた。
そして未亜さんだけが、人と違う魚を釣りまくる。
他の人はハゼとかコチとかが釣れているのに、何故か、ヒイラギとかサッパとかを中心に釣っている。
先輩が言うには、
「あれは確信犯だな。あの仕掛けを見てみろ。途中に木の枝を仕掛けてあるだろう。あれをウキ代わりにして、わざと中層の魚を狙っている」
という事らしい。
そんな感じで集合してから1時間くらいで、エサの貝柱が無くなった。
「終了! さて、料理するか」
自転車を皆で橋の上に引っ張り上げて、学校へ帰る。
「さて、今日は自由になるキッチンが無いので、女子寮の共同キッチンを使わせて貰おう。そんな訳で悠は後程連絡。部屋で待っていてくれ」
僕は1人、寮の自室待機になる。
どんな料理が出来るのだろう。
ハゼだと天ぷらが定番だ。
でもあれだけたくさんあると、天ぷらだけでも何だろう。
それに未亜さんが色々、他の魚を釣っている。
あの辺をどう調理するのか。
色々考えながら、約1時間後。
スマホが振動する。
「出来たぞ。カフェテリアの外テーブル」
寮からすぐの場所だ。
行ってみると皿を並べている最中だった。
ちなみに、炊飯器を2個持ち込んでいる。
「数釣れたし、大きさもそこそこいい感じだからさ。3品作ってみた。
○ ハゼの天ぷら
○ ハゼの刺身と、サッパのままかり風
○ ハゼと、その他の煮付け」
他に、マイタケ、カボチャ、ししとうの天ぷら。
そんな訳で、昼食開始。
まずはやっぱり天ぷらから。
天つゆにさっとくぐらせて食べてみる。
うん、美味しい。
もちもちで、それでいて、骨部分まで一気にいける。
大丈夫かなと思ったのは、刺身。
何せ釣ったのは、街中を流れる微妙な川だ。
大丈夫かなと思いつつ、一切れ。
臭みなんて全然無い。
上品な甘みを感じるし、歯ごたえも食感もいい。
これは下手すると、タイとかよりも美味しいかもしれない。
サイズが小さくて、量が少ないのが欠点だけれども。
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