「カヒュッ、カヒュ…」
「大丈夫、大丈夫だから。」
「ラダ、ッ…ゲホッ!!」
「大丈夫だよ。とりあえず喋らないで。寝ててもいいから。 」
「…起きれなかったラ、ッ」
「…おれを信じて。」
「、ウン。」
sellyは眠りについた。おれを信じてくれた。絶対に成功させる。
…だが、みんなからの視線が凄い。たぶん、特にナツメ、ぺいん、皇帝だ。
「なんで手術できるんだろうね…?」
「それ我も思った。」
「僕の蘇生の時も手際よかったし…」
「チッ…うるさい。少しは静かにできないの?今は猫くん達を静かに見守ればいいだけだろうが。」
「アッ、ハイ…」
ふは、ぐちつぼ怖いな…
だけど、お陰でかなり呼吸が安定してきている。sellyも頑張ってる。おれも頑張らないといけない。
「…」
集中、集中。ダウンしたときに、きっと腹部から血が出たのだろう。まずはそこを止める。そうしたら、次に呼吸を安定させる。
だが、問題はその次だ。sellyはもう、顔色がかなり悪い。体温が低い。
だから、あたためる。だが、あたためすぎると良くもない。冷たくても死んでしまう。
ふと、sellyのおでこを触る。
…冷たい。少し、冷静になろう。
助ける、助ける。
ー「とろさんって、焦ったりするときある?」
ー「ありますよ!…まあ、すぐ冷静になりますけど。」
ー「え、なんで?」
ー「だってそうしないと、患者さん助からないかもじゃないっすか!」
…冷静。冷静に。
よし。…なにであたためようか。
人の体温が良いのかもしれない。…ぎゅーってしてあげるか。
「ンゥ…」
「大丈夫、selly…」
落ち着いてきた。これならー
「ゲホッ、ゲホッ…オェッ、」
「…!?selly!どうしたの…ッ、?」
「ゲホッゲホッ、ゲホ、ゲホッ!!!」
「ぁ…れ、」
どうすれば、いいんだっけ。
どうしたら、助かるんだっけ。
どうして、せりーは…
「皇帝、…あれ、ヤバくない?」
「…どうしたんだ?」
「猫マンゴー…?」
やば、くない。冷静に、冷静にっ、
…くそ!
「…ぇ、」
心臓の音が、弱くなって…
「とま、った。 」
とまった。とまった…?いや、とまってない。せりーは生きてる。死なない。
わかんない。とまってるの?駄目だ、わかんないッ、
「あ、ああ…はは…」
ー「あなたは本当にしロすギる。 」
「らっだぁ…!?…おい!!!」
ー「インちょう、こんトロロ」
「ぁッ、」
ー「あなたが、コロした。」
「おれが、せりーを…」
「ーらっだぁ!!!!!!」
「ッ、」びくっ
「…お前がやんなきゃ、誰がやんだよ?」
「…」
「お前が、院長だろ?」
「、ッ」
「らっだぁ…ッ!!」
「…は、は…
おれ、無理だ。」
「は…?」
「猫マンゴー、死ぬってこと…?」
「嘘だ、…我は信じないッ、!」
ごめんね…selly…、おれ、無理だ。
もう、おれなんか…
「らっだぁ。」
「しょぼ、すけ…」
「…お前は抱え込みすぎなんだよ。楽しめ。お前は治療を楽しめた。…ほら、俺は市長だ。sellyは救えなくても、お前は救えるんだ。」
「どういう…」
「…そろそろ、いいんじゃないか?」
「ーらっだぁ。」
「…ッ、
なるッ、nqrseッ…?」
「…こればっかりは、市長のお陰かな。
selly、救おうぜ。」
「なるっ、せぇ…ッ」
「泣くな泣くなw」
「…我達、もうなにがなんだか…」
「後でじっくり聞けばいいよ。」
「ぺいんくん、こわい…」
「…やろっか。」
そこからの手術は、スムーズにできた。nqrseのお陰だろう。近くにいてくれて、あったかかった。それに、技術も高くて、一生懸命おれを慰めながら手術をしてくれた。
おれのメンタルケアしながら、するなんてな。おれもちゃんと手術はした。そして…
「手術、成功。」
「ーッ!!!!!!」
「やったぁーッ!!!!」
よかっ、た。よかった。これでsellyは助かった。
「sellyは1時間もすれば目覚める。…やったな、らっだぁ。」
「!うん!!」
「らーだおくんっ」
「うわ…」
「らーだお」
「らだお」
「さぁ、聞かせてもらうよ。…きみの秘密。」
コメント
10件
またいいの出てきた 好き!!!!^^